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阪急阪神エクスプレス:循環型クールチェーンサービスを開始

阪急阪神エクスプレスは2月27日、断熱梱包箱と高性能保冷剤の研究開発・製造および販売を行うEmballiso(本社:フランス)とのコラボレーションで循環型クールチェーンサービスを構築し、3月1日から日本発欧州向けで医薬品の航空輸送を中心にドアツードアサービスを開始すると発表した。

使用する保冷梱包資材は、Emballiso社製“パレットシッパー”で大型/中型/小型の3サイズで展開される。管理温度帯は、冷蔵(+2℃〜8℃)と定温(+2℃〜+25℃)でPCM(Phase Change Material、位相変化)保冷剤、水性保冷剤を使用し、最大189時間の温度維持が可能となっている。

大型(2400mm×1545mm×1575mm)/中型(1545mm×1315mm×1575mm)/小型(1545mm×1170mm×1575mm)の3種類で展開される

日本発欧州向けのトライアル輸送の事例では、神奈川県の顧客の物流倉庫から欧州の指定納品先までリードタイムは約79時間となっている。

同サービスは、発着地双方でIATAが策定する医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma」認証/医薬品の適正流通基準であるGDP(Good Distribution Practice)認証取得事業者が対応(提携先含む)をする。また、大型サイズの保冷梱包箱を標準装備することで利便性が高まるほか、積載効率もよくコストメリットも向上するとしている。

さらに日本発だけでなく、海外発としてベトナム発欧州向けサービスも同時にスタートする。

阪急阪神エクスプレスでは、高度な輸送品質と安全性を保証するとともに、環境への負荷を軽減する医薬品物流のネットワーク拡充をするとしている。

2023年3月2日掲載


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