見出し画像

ラタム:Air bpのSAFを使用したフライトを初運航

ラタム航空グループは、初めてSAF(持続可能な航空燃料)を使用した運航をラタムカーゴ・チリがZaragoza→北米間で行ったと3月2日に発表した。

フライトに使用されたSAFは、食用油から製造し30,000リットルを、従来のジェット燃料と組み合わせており、国際持続可能性炭素認証(ISCC EU)の定める手順に従い、世界的な航空燃料サプライヤーであるAir bpから提供されたもの。同社のスペイン・Castellón製油所で製造されたはじめてのISCC EU SAFとなった。

Air bpが供給するISCC EU SAFは、Castellón製油所が調達し、化石燃料と一緒に混合改質(co-processing)された廃棄物ベースの持続可能な原料を使用しているという。

現在、ジェット燃料の規格では5%までの持続可能な原料のco-processingが認められているが、Air bpではこれを30%まで引き上げることを目指す業界タスクフォースを立ち上げている。同燃料は従来のジェット燃料と比較してライフサイクル全体で約80%のCO2排出量を削減することができるとしている。

ラタムは、「最初の一歩であり、環境と我々が活動する地域社会に大きく貢献するための代替手段を引き続き模索していく」とコメント。

続けて、「南米では、天然資源や専門知識の面でもSAFを生産する上で大きな可能性を持っているが、ハードルもある。SAF生産の推進において、さまざまなステークホルダーを巻き込んだアジェンダを進める必要があり、急務だ。航空会社として率先し、2030年までに持続可能な燃料を導入することを掲げ努力をしている」と述べた。

ラタム機材にAir bpのSAFが投入される

2023年3月7日掲載


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?