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米ナショナルエア・カーゴがエティハドと提携、米国郵便貨物の輸送へ参入

USPS ICAIR 2023-27プログラムでエティハド・カーゴと提携

米フロリダ州オーランドに本拠を置くナショナルエアラインズ・カーゴはこのほど、アラブ首長国連邦アブダビのフラッグキャリアであるエティハド航空カーゴとインターライン契約を締結した。
両社の提携は、米国郵便公社(USPS)のための国際民間航空輸送プログラム“ICAIR23”の展開を成功させるためのもの。ナショナルエアラインズの国際貨物輸送における豊富な経験と、エティハドが持つ世界的な路線ネットワークを組み合わせて、米郵便貨物の国際輸送に新展開を図るとしている。

USPSのICAIR23プログラムのフェーズ1に関して、参入優先権を持つ米国キャリアであるナショナルエアは2023年から2027年の間、エティハド・カーゴの定期航空便を利用して、いくつかの指定路線でUSPSの民間/軍/外交郵便を輸送することになる。中東のキャリアが米国郵政庁といっていいUSPSの国際輸送ビジネスの一環を請け負うことは極めて珍しいケースだ。

ナショナルエアラインズ・カーゴ・グループ会長のクリストファー・アルフ氏は、「USPSのICAIRプログラムに再び参加できることは光栄なこと。今回、急速に成長している世界的な航空会社エティハド・カーゴと提携できることは大変うれしい。このプログラムを通じて世界中の顧客にクラス最高の郵便配達体験を提供したい」とコメントしている。

ナショナルエアラインズ・カーゴは1985年にフロリダ州オーランドに創立、営業は貨物便を主体にするほか、旅客機のチャーター運航も行っている。

エティハド・カーゴのコマーシャル担当副社長ティム・イシック氏も、「エティハド・カーゴとナショナルエアラインズ・カーゴとが連携して国際USPS郵便配達を強化することで、お客さまは輸送時間の短縮、追跡機能の強化、郵便物や荷物の移動におけるシームレスなエンドツーエンドの輸送を期待できる」とした。
ICAIR23プログラムのフェーズ1は2023 年8月に開始、2027年8月まで継続される予定。

エティハド・カーゴはここ10年ほどの間に急速に路線と取扱量を増やしてきた。

エティハド・カーゴは現在、ヨーロッパ/アジア/アフリカ/オーストラリア/南北アメリカにおける約70ヵ所の目的地に週674便の航空路線を展開中。こうした定期サービスのほかにも、適宜チャーター便を運航し、陸送フィーダーサービスのネットワークも拡張しており、直航地以外の目的地への接続も強化しているところ。

2023年8月15日掲載

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