エアバスが中国天津の施設で組み立てた最初のA321neoを納入
エアバスは3月24日、中国・天津の最終組立ライン(Airbus Final Assembly Line Asia、FAL天津)で組み立てられた最初のA321neoを中国の吉祥航空に納入したと同日発表した。
同機材は、プラット&ホイットニー GTF エンジンを搭載しており、燃料に10%の持続可能な航空燃料(SAF)をブレンドして使用できる。
同社はA320シリーズの組み立て施設をフランスToulouse、ドイツHamburg、米国Mobile、中国天津の世界4地域で展開している。今回、A321neoを組み立て納入したFAL天津は、欧州以外で初のエアバス民間航空機の組み立てラインとして2008年から稼働を開始し、09年に初めてA320を納入して以来、14年間で600機以上の航空機をデリバリーしてきた。
22年8月にはA321の生産拡大に向けてアップグレードを行い、正式にA321対応とするための適応作業を開始、昨22年末に最初のA321の試運転を行い、今回の吉祥航空への機材納入に至った。
エアバスでは今後、Toulouseの最終組み立てラインも最新施設へのアップグレードが完了する見込みで、同社機材の生産ラインは世界的にA321対応にシフトしていくとしている。
エアバスはFAL天津でのA321納入について「最初のA321の納入が成功したことで、中国市場を含むアジア市場で同型機の普及を進めていく。エアバスは中国の航空業界との包括的な協力関係を今後さらに拡大・強化を続けていき、世界的な民間航空機の生産増強をサポートしながら、中国の顧客に向けて長期的にコミットメントしていく」とコメントしている。
2023年3月27日掲載