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UPSが香港空港に新たな物流ハブ、アジア事業強化へ

グローバル物流サービスプロバイダーのUPSはこのほど、顧客サービス改善に向けて、香港空港管理局と業務提携の協定を締結したと発表した。これに伴いUPSは、香港国際空港に直接アクセス可能な新しい物流ハブを建設する。2028年までに完成予定。

新設するハブは、中国広東省珠海市と香港新界離島区ランタオ島とマカオ花地瑪堂区を結ぶ港珠澳大橋にも近く、香港を基点に欧州、米国、アジアおよびその他の地域向けに、主に輸出入および積み替え処理、仕分け業務を行う。

敷地面積は2万㎡で、年間の貨物取扱量は約100万トンを想定して設計された。完全に自動化された施設内には、最先端の仕分け・スキャンテクノロジーを活用するとともに環境に優しい機能を備えている。

今回の投資は、約8600万人が居住するグレーターベイエリアの成長を支援するためのUPSの拡張計画の一環であり、航空ネットワーク全体で進化する顧客のさまざまなニーズと出荷需要に対応したもの。また、このほかにUPSは、一部の小規模で離れた場所にある施設を整理統合することで、香港での既存の業務を最適化することも可能になるとしている。

新ハブ開設はUPSの拡張計画の一環で、年間100万トン近い貨物の取り扱いを想定している

UPSは、「香港は引き続き成長の原動力であり、UPSの世界中のスマート物流ネットワークの重要な一翼を担う」としたうえで、「この新しいハブは、深圳宝安空港での既存の事業とともに、アジアに対するUPSの継続的なコミットメントを示している。今後も顧客に唯一無二の価値をもたらすネットワーク分野に引き続き投資を行っていく」とコメントしている。

近年UPSは、シンガポール、日本、中国、ベトナム、韓国、フィリピンを含むアジア全域でネットワークと施設拡張を進めてきた。さらに、ヘルスケアの顧客を対象としたUPS Premierを開始しており、同サービスは現在、香港を含むアジアの7ヵ国で提供中で、来年、さらに取り扱い地域を増やす予定だ。

2023年12月7日掲載

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