見出し画像

CEVAが中国〜中央アジア間トラック輸送Sv.を新設

CEVA Logisticsはこのほど、中国〜キルギスタン/ウズベキスタン間および中国〜パキスタン間の新たな国際陸上輸送ルートを開設したと発表した。

中国最西端のカシュガルを発地に西側への新ルート開拓を進める(写真:ウズベキスタン向けの初便)

CEVAは、「中国〜中央アジアの陸上輸送は中国の一帯一路構想にも沿うもの。新ルートでは、中国最西端の都市カシュガル(新疆ウイグル地区)を発地としており、ここには多くの物流施設が立地している。自動車部品/完成車/消費財/eコマース商品などの中国〜アジア間輸出企業に対して、新ルートは大きなメリットを生むだろう」としている。

新ルートのうちキルギスタン/ウズベキスタン向けの初便はこのほど、トラック6台が工業部品/自動車部品/消費財を積んで、ウズベキスタン第2の都市であるサマルカンドへ約1100km運行した。

初便の運航を終えてCEVAは、「同ルートでは今後、毎月約100台を運航する見込み」だとしている。

一方、パキスタン・ルートの初便では、同国首都イスラマバードに向けて合計79トンの消費財をトラック5台で輸送した。約1200kmを4日間で走行したという。

同ルートについてCEVAでは、「中国〜パキスタン間で初の国際陸上輸送ルートを正式に開設した。両国間の経済・物流コリドーの多様化や貿易活発化に寄与するだろう。同ルートの開設で、eコマース業界を中心とする幅広い顧客に対してより柔軟で便利な国際物流ソリューションを提供することが可能になった」と述べている。

CEVAでは今後、中国と中央アジアあるいは中東・欧州を結ぶ直行ルートの開発に注力していく計画だ。

今回のような陸送ルートはもちろん、将来的には鉄道などを含めた複合輸送(マルチモーダル)ソリューションの提供も視野に入れている。

同社は、「中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道が2025年に完成する予定で、これが中国から中東・ヨーロッパへの最短貨物ルートになると見込まれる。こうした鉄道輸送商品と、陸上輸送商品との製品ポートフォリオを最適化し続けることで、複合輸送能力とサービス品質の向上を図り、中国から西側への貿易レーンの開拓と強化をねらう」としている。

2023年9月14日掲載

※ジャパンプレスの発行するメールマガジン登録(無料)をすることで、最新の航空貨物ニュースを受け取ることができます。
ご登録はこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?