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JAL/JALカーゴサービス:成田市場で生鮮貨物のワンストップ物流Sv.開始

日本航空(JAL)と同グループのJALカーゴサービス(JCG)は2月27日、成田空港に隣接し成田市が運営する成田市公設地方卸売市場(以下、成田市場)で、生鮮航空貨物のワンストップ物流サービスを開始した。

成田市場は、成田空港から約10km離れ、老朽化が進んでいた成田市公設地方卸売市場を、成田空港近隣地(成田市天神峰80-1)に移転・整備したもの。総面積は1319㎡。

JCGは成田市場の高機能物流棟(総床面積:1319m2)に入居し、同日に保税蔵置場の供用を開始。同市場で集荷→輸出手続き→航空コンテナ積み付けなどの一連のプロセスを、成田市場でワンストップで完結させる新サービスを開始したもの。

これまで生鮮貨物は、収穫・水揚げ当日に近隣の市場に集荷・保管され、翌日、成田空港で輸出手続き/検疫/通関され航空コンテナに搭載されていたが、新サービスでは、収穫・水揚げ当日に成田市場に集荷・保管され、同市場で輸出証明の発行も含めて、これら物流プロセスが完結する。

ワンストップ物流での高速・高鮮度輸送の一例

成田市場で航空コンテナに積み付けられた生鮮貨物は、成田空港へトラックで保税輸送され、荷捌きなしで航空機に搭載される。そのため、荷捌きの回数が従来と比べて減り、生鮮貨物はより鮮度の高い状態が維持できるほか、収穫・水揚げ翌日の朝から海外での販売も可能になるとしている。

JCGは新サービスにより、収穫や水揚げ当日中の成田空港からの輸送機会が増え、市場と空輸の連携による高速・高鮮度輸送を提供することで、生鮮品の輸出拡大につなげるとしている。

2023年3月3日掲載

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