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キャセイパシフィック航空:ブランド再設計、貨物部門は「キャセイカーゴ」に


キャセイパシフィック航空グループは2月23日、貨物事業部門のブランド名称を従来の"キャセイパシフィックカーゴ”から、「キャセイカーゴ」に刷新したと発表した。

この刷新は、同社の包括的なブランド再設計戦略に沿ったもの。今後は、旅客輸送航空キャリア部門を「キャセイパシフィック」、貨物事業部門を「キャセイカーゴ」、ライフスタイル部門を「キャセイ」として、いずれのブランドも同標準の目的、ビジョン、価値観に沿ったものとして展開するという。


「キャセイカーゴ」ロゴの機体


グループ最高経営責任者(CEO)のロナルド・ラム氏はキャセイの貨物事業について、「1946年に中国〜オーストラリア間で最初の貨物を運んで以来、グループの成功に不可欠な役割を担ってきた」とした上で、

「現在もハブとする香港とグレーターベイエリアにおいて貨物事業への投資を続けている。その投資は近年、貨物サービスに対する可視性や信頼性、迅速性といったニーズをより高次元で満たす目的で、該当する輸送ソリューションの“キャセイプライオリティ”や“キャセイファーマ”などに関するデジタル技術を活用した再整備にも振り向けられた。“キャセイメール”も3月中にリニューアル予定」と述べた。

またカーゴ・ディレクターのトム・オーウェン氏は、「キャセイカーゴはテクノロジーとロジスティクスへの継続的な投資により、業界をリードする企業としての地位を固めるだろう」とする。

テクノロジー投資の一例には、低電力のBluetoothデータロガーを使用して貨物の空港から空港への移動に関する情報をほぼリアルタイムで顧客に提供する多次元追跡サービス「ウルトラトラック」や、24時間いつでも利用でき、即時処理と確認が可能となるオンライン予約サービス「クリック&シップ」などが挙がる。

ラムCEOは、「今回の貨物事業ブランド名称の刷新を機に、同事業でも引き続きグループが掲げるビジョン“Move Beyond”に基づいて、熱意的な取り組みを進めていく」と述べた。

2月28日掲載

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