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日本でshopifyを使う唯一のデメリットとは?

最近、自社ECをshopifyへ移行しようかって考えてるけどどう?ってたまに聞かれるようになりました。

今は越境ECサイトを中心に利用されている印象ですが、サポート面でのローカライズが徐々に進めば(shopifyはカナダ発のサービス)日本でもブレイクするんじゃないかなーと思っています。

さて、今回のnoteはタイトルの通り、日本でshopifyを使う唯一のデメリットについて。結論としては、「代引き決済(代金引換)」が唯一のデメリットと思ってます。

shopifyを使って日本でECサイトを立ち上げるなら必ず知っておくべき内容なので、ぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。

この記事はこんな方に役立つと思います。
・shopifyを使って日本向けにECサイトを構築しようとしている方
・shopifyへ移行しようと考えている方
・shopify導入前に確認すべきことを知りたい方
・shopifyの代引き決済に課題を感じている方

1. デメリットの前にshopifyのメリットをおさらい

月29米ドル~と導入しやすい料金設定
全世界に販売できる機能がついて、ベーシック29米ドル、スタンダード79米ドル、プレミアム299米ドルと導入しやすい料金設定になっています。

必要な基本機能によってプランは選べばよいと思いますが、規模感でいくと年商が億を超えるECサイトでも使えるかなーと思います。

カスタマイズ性の高さ
shopifyといえば「アプリ」です。基本機能を補うために存在しているアプリの数はshopifyの発表によると6,000を超えるそうです。

レコメンドやメールマーケティングなどの販促系のアプリから、受注や出荷、カスタマーサポート、セキュリティ、財務関連などなど。

ECサイト運営の上流から下流までのアプリが用意されてるので、他のECカートと比較しても圧倒的に多くの機能を追加することができます。

豊富なテンプレート
あらかじめ用意されてるテンプレートを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても70種類を超えるテンプレートからECサイトを構築できます。

もちろんこだわりのデザインをする場合には、カスタマイズも可能です。

越境ECに強い
shopifyは175か国以上で利用されているので、世界中の決済方法や言語をカバーしています。

日本市場では大事な、コンビニ決済(アプリが必要)や代引き決済にも対応しています。

2. 日本でshopifyを使う唯一のデメリットとは?

shopifyでは代引き決済は可能です。可能なんですが、ここにデメリットがあります。

下記の画像の通り、「Cash on Delivery」というのが代引き決済の設定箇所になります。

代引き選択

代引き決済自体はできるのに、なんで代引き決済がデメリットなのかというと、手数料を設定することができないんです。

代引き決済は配送業者(佐川さんとやヤマトさんとか)にお支払いする手数料になるので、手数料はお客様に実費でご負担いただいているECサイトが多いかと思います。

shopifyではその手数料を設定することができないので、決済時にお客様に料金を請求することができないのです。

代引きチェックアウト2

この決済画面の通り、手数料がかかる案内はできるのですが、手数料の請求ができないんです。

最後の画面で表示された金額が決済金額という先入観があるので、日本ではちょっとな…というのが僕が思う唯一のデメリットです。

3. これじゃ代引き使えないよ。アプリないの?

実は代引き手数料を設定するアプリがあったのですが、インドだけでの提供になってしまってます。

以前はLUNARISという企業が提供していたのですが、2021年7月時点の今はshopifyが提供になっています。もしかしたら、今後日本でもshopifyの公式アプリとして登場するかもですね。(とても期待しています!)

4. shopifyで代引き手数料を請求する方法は?

代引き手数料を請求する方法を含め、代引き決済についての考え方は3つあると思います。

【1】そもそも代引き決済を導入しない
ECサイトの利用年齢層によるとは思いますが、おそらく代引き決済の利用状況は大体10%ぐらいではないでしょうか?
日本でもようやくキャッシュレスが普及してきたので、思い切って代引き決済自体をやめてしまうのも選択肢の1つではないかなと。

【2】代引き手数料をもらわない
クレジットカードも手数料が3%ぐらいかかっているので、代引き手数料もお客様サービスの1つとして無料化するということです。
そもそも上代設定するときに決済手数料も考慮する、ということも必要かなと。

【3】注文完了後に代引き手数料を加えた注文に変更する
shopifyでは注文完了後に注文内容を編集することができます。下の画像のように「代引き手数料」という商品を用意しておいて、注文に追加するとお客様に変更された金額が通知されます。

代引き商品追加

このように運用で対応すればお客様に請求することができます。2021年7月時点では代引き手数料を請求する唯一の方法ではないかと思います。(他に方法あったら教えてください!)

この方法は運用負担が大きくなるので、この作業をする人件費を考えたら手数料を無料にしたほうがコストメリットあるかも?と思ったりします。

商品ページなどで分かりやすく代引き決済の注意事項を明記しても、後から金額が上がるのはユーザー心理的にあまりよくないかなとも。

5. 最後に代引き決済について思うこと

僕自身がメーカーで販売側にいた経歴が長いので思うのですが、代引き決済って販売側が不利なことが多いんですよね。

受取拒否されたり、長期間受取されなくて往復分の送料を配送会社から請求されたり、代引きでクレジットカード決済されるとその手数料も負担することになります。

なんとなく代引きを続けている状態であれば、一度代引き決済を継続するかどうかは検討してみてもよいかもです。

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ということで、今回は日本でshopifyを使う唯一のデメリットと僕自身が思っている代引き決済についてでした。

取引先や上司にshopifyを提案するときには、代引き決済をどうしたいのか事前に調整しておくとよいですね。

ご覧になった方の参考になれば幸いです。

ちなみに代引き問題もクリアしてshopifyでECサイトを立ち上げるとなった方は、shopifyのアクセス解析のおすすめ初期設定をまとめていますので、こちらのnoteもぜひご覧ください。

もちろんアクセス解析の設定に関するサポートも行っておりますので、もしご興味あればメッセージくださいmm

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