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プロフェッショナル ウェブ解析士の流儀

人々の行動がデータ化されているとはいえ、全てのデータが可視化されるわけではない。

そこで深く考えるべきは可視化できないデータだ。つまり人の感情だ。ウェブ解析士は誰かの挙動や行動などの、限られた解析可能なデータから、そのときの感情を類推していく。

さらにウェブ解析士の仕事を困難にする要因は、データに欠損があるという点である。離散的な過去のデータから、現在や未来を予測するのがウェブ解析士の仕事だ。正解はない中で、企業の進むべき方向性(マクロレポート)や、どうしたらユーザーをハッピーにできるか(ミクロレポート)を作成する。

そのためウェブ解析士に求められる資質は余白を埋める想像力であると考えられる。

欠損のあるデータを想像力で補完できれば、不特定多数の利益に貢献することが可能だ。それは時に、競合を理解する上で役に立つかもしれないし、ユーザーの思いを知って顧客の満足度を上げるかもしれない。クライアントの仕事をいわば擬似体験し、助けていくのがウェブ解析士の仕事である。


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