服好き中年男子の乱筆乱文③(ウェルドレッサーへの道)
今回も私の見解を勝手気ままに述べる記事になります。
皆さんの周りにいつもカッコいい、オシャレな服を着こなすウェルドレッサーの方っていますよね。
「あの人みたいにセンスがあればいいな〜」なんて思われるかもしれません。
その人達の大半は、(誰かに日常的にスタイリングをして貰ったりしていない限り)膨大な時間とお金をかけて「自分で服を探して、選んで、着て、失敗して、学んで。また探して…」を繰り返してきた人です。
服のセンスは間違いなく学習の上に成り立つものです。
コーディネート雑誌、インスタを参考になどで勉強してなんとなく流行りのスタイルを取り入れて…みたいな寄せ方をしていると一定までは行きますが、「ウェルドレッサーの高み」には到達が難しいなと思います。
ショップスタッフさんでもこの「寄せてきた人」と「自分で磨いてきた人」に分かれて何回か見ると分かっちゃいます。
私も200くらいのコーディネート因数を定期的に、(お風呂上がりに汗だくになりながら何時間も分解したり統合したりして)パターンを決めて、それを日によって使い分けてOOTD(OUTFITER OF THE DAY)を決めています。
裏ではとんでもない努力(但し本人は楽しんでいる)をしています。
そして28歳くらいから今に至るまで毎年100万円分くらい服を買っていたんだと思います。
私は「バレンシアガ!グッチ!!ルイヴィトン!!!ドルチェ&ガッバーナ!!!!」的な圧の強い服は着こなせないため10万円オーバーの服はほとんど持っていません。
(ETROとかMISSONIは好きでアウトレットとかメルカリで漁って買うこともありますが)
「量を買ってる」という事ですね。
何故これに気付いたかと言うと…
コロナ期間は市中の小型セレクトショップが海外買付できなくなりほぼBEAMSさんに寄せてたんですね。
そしたらBLACK STAGEという会員区分(年間購入額100万円以上)があって、2年くらい前まで毎年そのステージになってました。オリジナルのバスタオルや切子グラスが粗品的に送られてきます。
初めてそれが分かった時「ヤバい俺40歳にもなって年間100万も服買ってるんや…」と青ざめましたが、20日くらいで忘れました。
またこれを書き始めて「一回病院に行った方が良いのかな」と自省が回り始めているところです。
ちなみにここまでやってるのに自分では全く自身がウェルドレッサーって感じはしません。
「あー何か今日の組み合わせ着崩したつもりだけどちょっと野暮ったいな…」とか反省も多い毎日です。
ここまで聞くとと「近道は無い」と思われますよね…。それか「こいつはちょっと頭おかしいな」と。
実際私は仕事が「スーツ」ないしは「ビジネスカジュアル)、私服が「スポーティカジュアル」「ストリート」「アメカジ」「キレイめ」まで雑食なため系統が多く各領域で研鑽しちゃってるので随分と効率が悪い感があります。
ここまでとは言わずとも、皆さんも日本に住んでる限りは系統を減らせど、四季の4パターンは避けて通れません。
今日も乱筆乱文乱れに乱れていますが…
お伝えしたかった事としては、
【ウェルドレッサーへの道】
基本的に365日自分で選んで買った服を切ることが基調になる。
オントップで加速要素となりそうなものは
①知らない人から見て学ぶ
街中で観察するとヒントってあります。
色や素材、シルエットの合わせ方など自分が見て参考になりそうな人が必ずいるので「市井の先生」を作る事です。
最近私は後染めのアウターにカッコ良さを感じるのですが、銀座で見かけた初老の男性が着ていたフレンチワークのジャケットの色が何ともカッコ良くて「こういうの取り入れたい!」って思いました。自分の周りにいる知り合いとかだと寄せちゃう事になりますが、銀座を歩く初老男性なら問題ないですよね。
②パーソナルカラー的な客観情報
これは割とビギナー的かもしれませんが、「顔映り」的なものってあって自分だとどんな色が良いんだろう?ってのは割と簡単に診断できるものです。
似合う色だからそれを着だ方がいいとは全く思いませんが、困った時に拠り所にはなりますよね。
私の場合は昔は撫で肩だったのでラグランスリーブに大分助けられました。
トランクショーのラグランロックTとかをペインターパンツに合わせたりして肩周りの落ち感無くAラインで上手く着こなせたり逆にイカリ肩の方だとできないスタイリングになりますね。
色はパステル、ビタミンカラーが似合う色でした。
基本黒、グレー、カーキ、ネイビー、ブラウンとか渋めの色に寄ってきちゃう時に、lightening boltのイエロー地にオレンジのイナズマTシャツとかで差せちゃいます。
③ギリギリの「外」を攻める
最近だと「脱ブナン」っていうキーワードがちらほら出てきていますが、自分でコーディネートしているとどうしてもトレンドやセオリーを中心としてそこを逸脱しない範囲で攻めようとしてしまいますよね。
こういうシチュエーションは冒険のチャンスです。
そういう時はギリギリの「外」に持っていっちゃって下さい。そこにスタイルが生まれます。
麻のプルオーバーってビジカジの観点ではシャツインせずにポロシャツライクに着こなす(そのためにボタンを途中できっている)
その為に裾はジャストのモノが多い。ってのが5年前くらいのスタンダードでしたが、私はビジネスでジャケットが必須のため麻プルオーバーで悩みました。
この時、
ギリギリだと丈が比較的長めのプルオーバーを選びジャケットからハミ出ず、屈んだ時に下着が見えないものをヒヤヒヤしながら着るになります(オッサンのパンツのゴム紐なんて需要極少です)
ギリギリの「外」だと、サイズを2サイズくらいオーバーで買って袖丈は直して、裾丈を伸ばした分シャツインしてしまったらイケる!と思ってそうやって着てました。
今ではワイドシルエット、ドレープタックイン的なスタイルとしてプルオーバーのシャツインも全然有りになり、シャツイン前提の丈感に変わってきています。
その時はギリギリ「外」攻めたんですが、きっと私のように着こなした人が沢山いて新しいスタイルに定着していったのだと思います。
5年前の私達は「ウェルドレッサー」だと思われたという事ですね。
ちなみにギリギリの「外」を狙い完全に「退場」した例も多くあります…
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