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見取り図単独ライブ「ホテル・ミトリズ」を見てくれ!

当初は(いまでさえ5000字強あるのにこれよりもっと)長々とした説明くさい文章を書いていたのですが、言えば言うほど「野暮だな…」と思ってしまったので、淡々とネタバレしすぎない程度にどこがどう良かった、好きだった、みたいなことを書くことにしました。もし気が向いてこれを読み、その上気が向いて見たくなった方は、お願いなので配信を買ってください。

この配信、10/2の12:00までしか買えなくて10/2の23:59までしか見られないんです(これはここだけの話ですが、23:59までに画面を開けば閉じたり更新したりしない限りもうしばらく見られます)。たくさんの方が買えばあと1週間視聴期間が伸びるかもしれないんです。もっと見ていたいので、よかったら買ってください。

(10/1追記:10/9まで延長になりました、ヤッター!!)

私なんぞが販促せずとも公式が密着動画を出しており、後半ではダイジェスト映像も見られるので、よければ全然そっちを見てください。



会場

配信でどこまで伝わるか分からないけど、会場からもうヤバい。

いつも「なんばグランド花月」って書いてあるところがこうなっている。

いつもなんばグランド花月に関連する告知ポスターが貼ってあるところが全部ホテル・ミトリズ関連の架空のポスターになり、お知らせや案内の「なんばグランド花月」のところが全部「ホテル・ミトリズ」になっている。入場してすぐ、階段のところに列ができているから何かと思ったらこれを撮影する列だった。凝りすぎ。

客席に入ってまたびっくりした。

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え!?シャンデリア!?

本当にシャンデリアだった。何ここ?
橋の上に登れるようになっている新喜劇のセットを見たときの「舞台でこれやる?」という気持ちを思い出した。階段があるし張り出しがあるし、しかもなんかその細かいところも光っている。マンゲキのミラーボールでさえすごいなと思っているのでシャンデリアには普通にビビった。

去年もたいがいすごかったけど、(去年はネオンっぽく今年は荘厳な感じというのもあり)去年よりもっとすごく見える。入ったときの「やばいところに来た」感がすごい。お金がかかってるんだと一目でわかる。よく見たら赤絨毯だ。

セットに関しては舞台監督のnoteを見ると面白い。いかに大変だったかも分かる(現場の苦労に比べりゃ全然分かれていないんだろうが)。
上記noteにも書いてあるが小道具(もはや大小道具なものもある)もすごい。オーダーもすごいし応える方もすごい。発注物は桁違いに多かったってそりゃそうだろうなと思えてしまった。


本編

覚書も含め簡単に一つずつ分けて書いていく。本当に簡単に。

OPコント

ゲストのマユリカ登場。見取り図登場までの掛け合いも軽快で小気味いい。
OPとEDしか出番のない大小道具(大きい小道具の意)が出てきたり、借り物のホールなら毎回ちゃんと料金が請求されるような特殊効果を(ほぼ無意味な形で)使っていたり、結構な使用料がかかったらしい有名なBGMが流れたりとOPだけでもかなり金がかかっている。「二人でやり直そう」というセリフが出てくるんですが、いいですね。

OPV

ミライザ大阪城で撮った写真(ポスターのアナザーショット)のスライドショーみたいな映像。

漫才①:切り抜き

タイトルは進行表に準拠している(今後も同様)。

コント漫才。盛山さんの「ネットニュースのタイトルの切り抜きがひどい」という話から始まり、リリーさん扮する記者が盛山さんへの取材を経て悪質なタイトルを捏造していく。広義の大喜利漫才だな。途中の展開(切り抜かれ方の方向性が変わる)もオチ方(今回のではなく台本として)(わざわざ書く理由がある)も好き。
8月の新ネタライブでも「コンプライアンスが…」とか「声かけられたり盗撮されたりしてもいつでも神対応が大事だ」といった、なんか実感に基づくんだろうなあというネタをやってたけど、これもそうなんだろうというのが伝わる。っていうかこのほんの3日後にラヴィット関連でタイトル詐欺みたいな悪質な切り抜きのコタツ記事が出ていたな。記者は単独ライブを見ろ。

ブリッジV:ドッキリ1

背後の棚に隠れる古典的なドッキリ。驚かせ終わった後の感じが良い。
ちなみにこれまでの単独のブリッジVは大概YouTubeに上がっているが、今年のやつは上がらないらしい。よって見られるのは今だけ

漫才②:マナーマウント

しゃべくり漫才。盛山さんがあるマナーを紹介し、「このマナーどっちが正しいと思います?」と二択のクイズを出すところから始まる。
見取り図の漫才って"リリーさんが盛山さんに何かを教える"形式の方が印象的だけど(Spotifyの聴漫才でもやってる昔の引っ越しのネタとか、2018年のM-1決勝のネタとか、去年の単独のアンチエイジングのネタとか)最近この形式が出てきたな…と思う。
見取り図の漫才にたまにある「二人がやり合って客が置いてかれる時間」がある(私は好き)。去年のM-1の敗者復活でやってた左利きのどつき合いのレベル100。

ブリッジV:ホテルCM1

CMというていで後半にボケる。二人の細かなツボ(に近いもの)を感じるけど二人発なんだろうか?間取り図ミステリーでも近いボケをしていた気がする。

コント①:喧嘩タバコ

カスカップルじゃないコントだ!!!!

学生服を着たケンカを終えた二人(ボロボロだけど勝ったらしい)が並んで座っているところから始まる(ろくでなしミトリズを懐かしんでしまった)。爆ノ介さんがオールプロデュースしたらしい。キャラクターが"正解"すぎる。解釈の一致と言う他ない。これ以上二人にいいキャラクターのコントはない。
そういえばpovoのCMで大根役者だと話題になっていたけど、全然コントの演技は気にならない。見慣れていないゆえの違和感はあるけど二人が悪いやつではない。

ブリッジV:ドッキリ2

盛山さんの煙草にフラッシュコットン(火綿)を仕込むドッキリ。2分ちょっとの映像だけどめちゃくちゃ良い。ドッキリを受けた反応、それを見た反応、どちらも絶妙に良い。

漫才③:田舎暮らし

まずここでお色直し(本人、というか力也が言ってた)。良いスーツから良いスーツに変わる。
コント漫才。田舎暮らし体験に行く盛山さんと、案内する村長や出会う村人を演じるリリーさん。これが一番最近のコント漫才っぽい。
会場でしっかり歓声が上がったリリーさんの迫真の演技(1:16:06)、お願いだから見てほしい…。

ブリッジVTR:ホテルCM2

なんだこの映像は?(悪い意味ではない)。1と毛色が違うから…。

南大阪のカスカップル

今までのネタのようで違うネタと、今までなかったタイプのネタがあった。テレビではできないな、というものばかりな気がする。
ここの小道具もめちゃくちゃ凝ってるらしい(前述のnoteに書いてある)。すごい。あとなんかハートフルなやつもあった。

ブリッジV:パルクール

盛山さんが頑張って無理をするVTRだった。どうか健やかに…。服装がいいですね。

コント②:入院

手術を前に入院する盛山さんの元に謎の野球選手がやってきてホームランを約束するコント。小ボケや細かなセリフが絶妙に面白い。言い方も良い。あと二人とも表情が豊かだし、本当にその時々に合った表情をしていて良い。見取り図って漫才中のコントでも結構表情作ってる印象ありますけど、ガチのコントをしたらこんなに良い感じに映えるんですね。
肝心のストーリーですが、友達に「ハートフルサイコホラー」と紹介して回っています。オチはおもしろではなくハートフル、ただずっと狂気が付いて回っている。盛山さん(の役)がチョロすぎて忘れかけていたけど、この選手、普通にクレイジーな奴である。
これも爆ノ介さんが作ったのかと思ってたけど、(嚙んでないことはないだろうけど)盛山さんが「ネタ作ってるとき一番楽しかった」と言っていたので二人も結構噛んでいるんだと思う。一番良い。

ブリッジV:絵描き歌

お下劣もりちゃん絵描き歌。歌がうまくなったはずのリリーさんが本来の実力を遺憾なく発揮している。3本目が好き。スピード感。

コーナー:エレベーターで遊ぼう

見取り図+マユリカなので下品にならないわけがない。でも普通に面白い。さすがに例の動画みたいなことにはなっていない。あと大道具が凝っている(エレベーターを模している)。
お題のものに扮する企画と、お題に一番当てはまる人が出てくる企画をやった。
もし去年「コーナーが長い」と思った人がいたならば、今年はコンパクトなのでネタの見がいはあると思う。

ブリッジV:ドッキリ3

突然テープでぐるぐる巻きにするドッキリ。意図的なもの(ボケ)か分からないけど気になっていたところを盛山さんがツッコんでくれた安心感があった。

漫才④:風呂嫌い

しゃべくり漫才。風呂が嫌いな盛山さんのためにリリーさんが代替案を提案する。
一番昔っぽいとフォロワーが言っていた。モテるためにファッションを聞くネタがあるけどあれを彷彿とさせる。
終わり方が結構謎なんだけど、今後更新されるんだろうか?寄席でやってくれるなら見たい。

エンドロール

パルクール撮影時に3COINS動画にも出てきたおじいさんと話す盛山さん/ドッキリ3のアフター映像をバックに流れている。これそうだったんだ!何が絡んでたんだ!みたいな驚きがあるのでエンドロールも面白い。

エンディング

締めのあいさつをしているところに、宿泊後のマユリカがチェックアウトに戻ってくる。小ボケと退場時のセリフが好きだな!

アフタートーク

楽屋で話すカスカップル。途中で綾OUTリリーIN、後から見取り図になる。
進行表まで見せてくれて、直後に「これはこうだった」みたいな話が聞けてありがたかった。直後で疲れているだろうに10分以上も話し続けてくれて(しかも着替えが必要なのにカスカップルまで来てくれて)ありがたいコンテンツだった。


まとめ

結局この公演は、1時間半予定のところ1時間45分の公演となった。漫才4本、コント3本+OPとED、VTRが7本+OPとED、コーナー、アフタートークという驚くべき密度の約2時間分のコンテンツを2000円で楽しむことができる。

漫才は当たり前として、想定外だったコント、おなじみカスカップル、コストも含めボリューミーなOPコント、YouTubeには上がらないブリッジVTR、セットの荘厳さに対してお下劣すぎるコーナー、作られた100%は味わいきれないかもしれないがそれでも十二分にすごさが伝わる舞台美術、コントも漫才もすべて良い衣装、どれをとっても楽しめるとても良い単独ライブだった。あと金田一の音楽も大事ですよ。
決まってからそう時間もなかっただろうにベストを尽くしたどころか更新する勢いのパフォーマンスを見せてくれたスタッフの方々も、ネタを作るのにもかなり時間がなかっただろうにこれだけ密度の高く面白いものをたくさん見せてくれた見取り図・爆ノ介さん・作家さんも本当にすごい。たくさんの人の努力と頑張りの結晶、もっと多くの人に見てほしいし、長い間見たい……。


色んな人がお金がかかっていると言うし(去年は「配信にしたからお金がかけられる」という言い方だったのに今年は「お金がかなりかかっている」という言い方な印象なのでよっぽどかかったんだろう)、大変だったとも言っている(発注するものの数が多かったとはnoteで語られているけど、見るだけで察することができるくらい伝わってくる)。
正直、見取り図の単独にはそれだけいろいろなリソースを割いても良いと思われているのが嬉しいし、期待通りの反響を見せて来年以降の単独も同じくらいすごいものを見続けたい…という思いがある…。
でも「反響で返したい」という思い以前に、せっかくそんなにお金と手間をかけて作られた単独ライブ、1ファンとしても本当にただ見てほしいですね。


最後に、既に挙げたものもありますが関連コンテンツを挙げますので、ぜひこれらも併せて楽しんでください。無料のものが大半ですが、オンラインを見ていればその無料が何倍も楽しめるので、本当にぜひ。
およそ更新順に並んでいます。

・「ホテル・ミトリズ」オフィシャルグッズ(キーホルダー、ドアノブプレート) 販売は10/3 13:00まで

・チケットデザインのネットプリント

・単独前日の告知インスタライブ

・単独当日のリリーさんのnote

・舞台監督のnote

・単独翌日のリリーさんのnote

・単独前日〰当日の密着YouTube

・配信宣伝インスタライブ


半分寝ながら書いたのでかなり支離滅裂そうで恐縮ですが、少しでも見たいと思ってもらえれば、多くの人に見てほしいと思うようなものであると知っていただければと思います。ありがとうございました。

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