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4(appendix).お庭プール運用水質検査紙について(塩素濃度、PH、Mアルカリ度)

こんにちわ。
水質検査試験紙について、見方を疑問に思う方がいると思い追加で書いています。
僕もその1人だったからです。

さて、まず下の画像を見てください。
水に濡らした検査紙で左から
残留塩素濃度、PH、Mアルカリ度
の順で並んでいます。

ボトルの色と、水に浸した検査紙の色を照らして結果を確認します

まず左の塩素について書きます。
本来プールにおける残留塩素濃度は0.4ー1.0が目安ですが、この画像を撮影した日は濃いめにしておよそ2.0を指しています
これは、昨日大量の雨が入ったことに対応するためで、例えば塩素0の状態だと雨に含まれる有機物を餌にして菌が増殖しやすい環境になるためです。
まだ水温が低く数日入らない日が続くと判断したため意図的に塩素を濃くしています。
このままカバーをしておけば数日間は塩素の追加をしないで大丈夫です。

翌日すぐに入る予定があるような場合は通常通り1.0に合わせて投入するか、濃くなりすぎたらカバーを開け太陽光を当てて塩素を減らすと良いでしょう。
およそ10分に0.2ずつ減少するとされていますので、1-2時間のうちに調整できると思います。適時検査紙で確認しましょう。
なお、水面から塩素が抜けていくため表面で塩素を測ってちょうどいいと思っても、水を攪拌すると底の方の塩素が濃い水と混ざるとまだ濃すぎる場合があります。
塩素を抜くために光に充てる場合は一緒にポンプを回しておくと良いでしょう。

次にMアルカリ度とPHですが、これに関してはハイクロンQという塩素タブレットを使用する限りはあまり気にする必要はありません(のであまり調べたこともないです)が、知ってる範囲で書いてみます。

厚労省の基準によればPHは7前後(オレンジ色)、Mアルカリ度は50-150(なんとなく緑色)が目安となります
本来は酸性のナニか(酸性雨とか)がプールに入ると、PHが酸性に傾いてしまい、酸性に傾くと塩素消毒が効きにくくなり藻やバイオフィルムの発生原因になります。

こっちの2つはなんとなくでいいです

その酸性に傾く現象の緩衝材がMアルカリ度で、これが50ー150の範囲にあれば、酸性雨がプールに混じってもPHの変化を抑えることができます。

じゃあ重要やん?となると思いますが、実際は僕の使用している日曹ハイクロンQにはPH安定剤が含まれており中性を保ってくれます。

実際この5年間でPHとMアルカリ度が規定値から外れたことはありません。
(他の国内の塩素に調整材が含まれているかは知りません)

では参考までに、もしハイクロンQではなく
「SHEINで安く塩素売ってたぜ〜✌️」
と使い始めたらどうなるでしょうか。
どうやら海外の塩素にはPH安定剤が含まれていないことが多いようで、海外のプール管理方法を読むと
「週一でpool shockをしましょう」
と書かれていることが多いです。
これがいわゆるPH安定剤で中性に戻すための薬となります。
つまり塩素を安く買ってもまた別の謎の薬を買う必要があるということです。

ですので、賢明な皆様におかれましては、ぜひ推奨のハイクロンQをご使用いただきたくお願いして、今回の別れの言葉とさせていただきます。

それでは、また。

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