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5.家庭用プールの水温を管理しよう

こんにちわ。
今日は水質管理と同じくらい大切な水温管理についてです。
冷たすぎても温かすぎてもそれはプールの楽しさをスポイルしていると言えます。

公益財団法人日本プールアメニティ協会にはこのように記載があります。
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「プールFAQ水質管理編」
プールの水温は 22℃以上が目安。
遊泳に適する水温は 26~31℃
○日本水泳連盟「水泳指導教本」 屋外プールの安全の目安として、水温と気温を足した温度が、65℃以上になるときには適さない。
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また、特に初心者と子供にとっては22℃未満の水ではほとんど学習効果が無いともされています。寒くて辛いだけなんでしょうね。

北海道でプールを置いている方は夏が短く、8月半ばにはプールシーズンが終わってしまうようです。
私の住む地域では高すぎる水温との戦いが毎年繰り返されており、日本水泳連盟のいう水温と気温の合計65℃に収めることは困難です。
地域によって異なる悩みがありますね。
多少手間ですが毎日面倒をみてあげて、できるだけ快適なプールを楽しみましょう。

つきましては今回の目次は次のとおりです
1.水を温めよう
-プールカバーをかける
-延長ホースを使う
-ソーラーマットを使う

2.水を冷やそう
-夜にカバーを開けよう
-夜に水を動かそう
-昼間使う前に上の方の水を捨ててから注水する

ではそれぞれ書いていきます

1.水を温めよう
プールの水を温めるには次のような方法があります
-プールカバーをかける
晴れた日にカバーをかけておくとぐんぐん温まります。
晴れた日に一日中カバーしておくと水面数センチは40℃近くなるため水温を上げるための工夫はこれ以上はあまりいらないかも知れません。

なお長方形プールならメーカー純正カバーでいいと思いますが、純正の円形プールカバーはめちゃくちゃ取り付けにくいことで評判です。

円形プールの場合はシルバーシートがいいと思います。
直径サイズよりも1メートルほど大きなサイズを購入して、紐でフレームに結びつけるようにしましょう。

-延長ホースを使う
延長ホースを全て引き出して日光にさらしておき、定期的にプールに注水する事でも温かな水をプールに入れることができます。
水を留めたホースを日向におくと熱いお湯になりますので、これを定期的にプールに足していきます。
一度温度を測ったところ60℃近いお湯になっていました。
火傷しますので間違えても子供にかけたりすることのないように気をつけてください。

-ソーラーマットを使う
プールのオプションとしてソーラーマットなども設定があります。これも上の延長ホースを使うのと同じ考え方で、フィルターポンプで水を循環させるときに太陽光で温めようとする発想の商品です。必要な枚数で3時間動かすと3-4℃水温が上がるとされています。

便利だけど設置ハードル高めなソーラーマット

関東関西地方などではそもそも水温が上がりやすいため不要です。東北、北海道など夏が短い地方の方が使われると良いでしょう。
使っている方に感想を聞くと実際効果自体があるようです。

水を温める方法としてはこのくらいです。
もっと本気で温めるには電気ヒーターの加温機などもありますが、電圧やプラグの形状から日本での購入や利用はなかなか難しそうです。

2.水を冷やそう
-夜にカバーを開けよう
昼は絶対カバーしろよ?と繰り返し書いていますが、水温を下げたいとなったら夜通しカバーを開けておくことは大変有効です。
夜人がいなくなったプールは温かい水が水面に集まってきます。カバーがあると熱が抜けず水温が下がりにくいので、カバーを開けて熱を逃がしてやりましょう。
特に風のある日は効果があります。
ただし夏の朝は早く午前5時頃から太陽光が当たり始めます。
太陽が出たら塩素を足す、カバーをかけるなどして塩素の消費に備えましょう。

-昼間使う前に温かい水を捨ててから注水しよう
カバーを開けるだけでは対処しきれなくなった場合の方法です。これが一番手っ取り早いです。
特に小さな子供がいてフィルターポンプの吸い込み穴ギリギリで運用している場合におすすめの方法です。

水面とポンプ穴が近い運用の例

利用開始前のプールは上部数センチに熱い水が集まっていて水温が40℃に達することもあります。
そのまま入水すると温水が混ざってしまいプール全体の水温が上がってしまいます。また、その状態になってから水を入れても効果が薄いです。
入水前にポンプの水抜き機能またはポンプのホースを一時的に抜くなどして熱い水を抜いてしまいましょう。
まるでお風呂のお湯のように温まった水を大量に抜くことができます。
仮に水を抜き続けてしまっても、水位が穴の下まで来ればそれ以上水は抜けないのであまり心配は不要です。

ポンプのwaste可能を使う、ホースを外すなどして上部の熱い水を捨てる

上記で温まった水を抜いてから、減った分を水道水で補うことで水温を大きく下げることができます。
先に書いた夜間カバーをあけること、水道水を出すこといずれの方法でも塩素濃度が下がることになります。
試験紙を用いて塩素が下がりすぎないように気をつけましょう。

-夜に水を動かそう
通常ポンプを通過した水の吐き出し先はプール内部になりますが、intexが出しているwaterfallを使用するとプールの上部から落とす形になり気化熱を奪い水温を下げられます。

また水が落ちる音が涼しげで大変気に入っています。
見栄えもいいしオススメです。

それではまた。

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