サヨナラ工学→再出発

また前を向いて進んでいくために。
今回の出来事を全てを受け入れる。

紛れもない事実。
彼女から、自分が大切にしたいと思った女性にとって、俺は不十分だった。
男として、人として。
新しい彼氏と比較して。

俺より少し年上の新しい彼氏。
どんな人間かは分からない。
新社会人になって、自分より年上の男をより意識することが増えた、というかせざるを得なくなった。

年上の男の経済力、経験値、それらがもたらす余裕。
俺は年上の男たちにこの部分で負けている。認める。

恋愛市場は弱肉強食だ。若くて、綺麗で、聡明で、知的な女性はどの層からも引っ張りだこだ。そこに年齢の垣根はない。
20歳の彼女を、25歳のイケメン商社マンが、30歳のバツイチモテ男が…60歳の経営者が狙っている。たとえ彼女でもそれは口約束でしかない。
自分よりいい男がいた。俺は彼に負けた。
認める。

俺は22歳で恋愛工学を知った。それまでもモテない人生ではなかったが、それ以来劇的に行動・習慣が良い方向に変化した。これまでの人生でデートして来た人数をこの1年であっという間に超えた。仲間もできた。
この1年間はこれまでの22年間のどの1年よりも成長できた1年だ。
それでも自分よりいい男は、当たり前だけど、いくらでもいるんだ。認よう。

俺はまだまだ弱い。俺よりもあらゆる点で上回ってる男が世の中にはゴロゴロいる。
大学生という池で水遊びしていたことが遠い昔のようだ。ここはルール無用の大海だ。
弱いやつは、強いやつに食われる。大事な人を守れない。

しかし。

この大海において、勝者はたった1人なのか。
大事な人を守って、幸せな生活を築いている男はたった1人なのか。
違う。
それは違う。

上を見ればキリはない。世界一金持ちになることも、世界一のイケメンになることもほとんど不可能だ。
だって、そのポジションは世界に一席しかないから。

それでも、大切にしたい人と一緒に居られる男がいる。それはそんな女性と「相性」がいい男だ。

相性。

曖昧な言葉だと思う。感覚的で、言葉で説明し辛い言葉だ。

でも「相性がいい」とは世界一の金持ちより、世界一のイケメンをも上回るものだと思う。

相性は言葉を使って、互いの価値観や考え方を知って、重なる部分は共感して、異なる部分は尊重しあって手探りで分かってくるものだと思ってる。

俺は今回の別れで痛感した。
彼女と会話はしていたが、コミュニケーションができていなかった。表面的な部分しかお互い知ることができなかった。
どんな価値観を持っていて、どんなエピソードが彼女を作り上げたのか、将来のことは何を考えているのか。
そんなコミュニケーションが取れなかったこと。
それを別れの公園で痛感したんだ。

別れを告げられた後、これまでの出会いからここに至るまでの時間を思い出した時、本当にかっこつけずに自分の気持ちをカッコ悪い言葉を彼女に伝えられた。
テクニックじゃない、誰かに聞いた言葉でもない、内から湧いてくる本当の気持ちが言葉になってる感覚だった。

彼女は俺の言葉を聞いて泣いていた。
「もっと早くその気持ち知りたかった。」

カッコつけて、いいところを見せようとばかりしていたのかもしれない。恥ずかしいところも見せてたけど、本当に本当の気持ちは言葉にできなかったことをここで悔やんだ。
もう遅いんだけど。

「UCが泣いてるのなんて想像できなかったよ」
そう言いながら彼女は泣いてた。
俺も泣いてた。

もうこんな思いはしたくない。
それは自分のためでもあり、大切にしたい女の子のためでもある。
これからはカッコはつける。男だもん。
でも、相手のもっと奥深くを知ろう、俺の深い深い、他の誰にも言えないようなそんな価値観を、エピソードをぶつけよう。
お互いを知るためのコミュニケーションをしていこう。
お互いの相性を確かめ合うまで。

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