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自動車工場のような連続洗車機の洗車場が国道299号線沿いに昔あった

埼玉県飯能市岩沢にあった大型のベルトコンベア式(?)連続洗車機が置いてあった洗車場。そこはまるで自動車工場のようで、子供にとっては一種のアトラクションであった。

場所はここ。現在の幸楽苑飯能店がある場所で、国道299号線でサイゼリヤ飯能店の向かい側、旧道と挟まれた三角地帯。
いつからあったのか、そしていつ頃まであったか分からない。1990年より少し前くらいに無くなった気がするが、当時の面影や痕跡は今となっては一切ない。

現在の洗車機といえば、ガソリンスタンドに併設の門型の小型洗車機が主流と思われる。なので、大型のベルトコンベア式(?)連続洗車機と言っても、あまり想像つかないと思う。
イマージとしてはまさに以下の記事で紹介されているような、外国にありそうなものだった。

そう、まさに洗車工場という名前がふさわしかった。この記事の洗車機はむき出しになっているが、飯能にあった洗車場の洗車機は最初から最後まで囲いで覆われていた。
ベルトコンベア式(?)と、?が付く理由は、駆動方式を覚えていないからだ。推測である。

料金の支払い方法などは覚えていないが、まず車に乗った状態でスタート地点に並ぶ。当時はそこそこ人気で、行った際は順番待ちになることが多かった気がする。
スタート地点で、ベルトコンベア(もしくは、なんらかの駆動する路面)に車を載せる。すると、車が自動で進み出し、建物内に突入する。
最初は洗車コーナーで、いきなり水やら泡を吹きかけられる。いつも窓をきちんと閉めているか、水が車内に入ってこないか不安に思っていた。その後、ローラーでわっしゃわっしゃと洗われる。次は確か乾燥の工程で、ヒーターのようなもので熱くなった部屋を通される。熱風が吹き付けて車内も少し熱くなり、部屋の明かりもなんとなく赤く、ここが一番自動車工場っぽくて子供としては興奮した。最後に、ふさふさの毛ばたきで車を綺麗にされたら完成。建物から出てきて、後は自走して、建物の横に車を停めて、自分の手で仕上げの拭き・磨きをする。
というように自分がまるで自動車工場のラインを進んでいるかのような体験が出来て、子供にとってはアトラクションのようなものだった。こんな大型な洗車機は、当時としてもあまりなかったと思うし、そもそもガソリンスタンド併設などではなく、洗車機専業という形態もなかなか独特であった。一体誰が経営していたのだろうか・・・。

我が家は当時、日産のサニーに乗っていたのだが、よく車で長距離のお出かけをする前にこの洗車場に寄ってから出かけた記憶がある。たいてい、家族全員が乗っていて、そのままおでかけパターンだった。なので、自分としてはこの洗車場に行くのは非常に楽しみなことなのであった。
確か我が家のサニーには左前部に車幅ポールが付いていたような気がして、いつもこれが洗車機のせいで折れたらどうしよう、と心配をしていたのを覚えている。

この大型の自動車工場のような洗車機、人に話してもなかなか伝わらないのだが、最近この進化版ともいえる超コンパクト版の洗車機に出会った。少し大きめのENEOSに併設された洗車コーナーに設置された連続洗車機で、ローラーコンベヤ式の軌道に車を載せたら、後は自動で車が洗車機内を進む。この車に乗車したまま出来て、洗車機が動くのではなく車が動く、という点が飯能に昔あった洗車機と同じなのである。息子もこの洗車機が楽しいようで、自分が30年以上前に体験したあの「洗車機はアトラクションである」ということを息子も少しは感じているのではないだろうか。

以下に、ローラコンベヤ式連続洗車機「マジックスルー」の紹介サイトを貼っておく


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