でっかいアンプ
彼は何を考えているか定かじゃない。それこそが彼と同じ音楽を聴く理由である。
ギターソロ、煩雑として鳴り止まない。アンプが天井に突き刺さったのか?全体に音が反響・蔓延、私達を取り囲む。浮遊するような刺突するような死ぬようなそれらの波。荒れ狂い、制御不能な、独立した波を、単調なベースが手繰り寄せ、現世に繋ぎ止めていた。
パンク・ロックというか、サイケデリック・ロックというか、ともかく強大で精悍で、ある種中二病的魅力も兼ねられたそのバンドこそが僕と彼の出会い、と言ったらキメエが、間違いなくそう。
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