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オウム真理教のその後

数々の刑事事件を起こした後のオウム真理教はどうなったのか?

オウム真理教事件の後、法人としてのオウム真理教は破産し、破産管財人からその名称の使用を禁止されたために、「アレフ」、後に「アーレフ」に改称し、さらに「Aleph」(日本語での発音はアレフ)に改称した。

そして、2007年3月にアーレフを脱退した上祐史浩が同年5月に設立した「ひかりの輪」が発足した。

その後、山田らの集団(やまだらのしゅうだん)が発足した。山田らの集団は、オウム真理教の後継団体であるAleph(アレフ)の金沢支部が分派した宗教団体。石川県金沢市を拠点とし、山田美沙子(ヴィサーカー師)を代表者とする。Alephから分派した時期は2014年(平成26年) - 2015年(平成27年)頃とされる。

そのほか、脱退された信者も多い。

ひかりの輪は、脱麻原信仰だが、あとの2団体は、麻原信仰を行なっている。

私からしたら、あんな残虐非道な事件を起こした麻原彰晃をなぜ、今も尚、信仰するのかわからない。

麻原信仰団体は、地下鉄サリン事件などは、国家の陰謀だと信じているようだ。

結局のところ、麻原彰晃こと松本智津夫は、死刑執行されるまで事件の事には、何も語らなかった。そんな無責任な神様がどうやって、自分を救ってくれるのだ。

オウム真理教脱会者を支援するため、1995年から「カナリヤ会」という支援団体も発足している。脱会者たちは、オウムのマインドコントロールから自分自身を解く為に大変な苦しみ、悩み、努力してマインドコントロールを解いている。
彼らの共通して出てくる言葉は、
「尊師を裏切ると地獄に落ちる。」だった。
彼らは、死後の世界が幸せになるように、一生懸命、信仰するのだ。

「死後の世界」ってなんだ?
「死後の世界」なんて、ない。
誰も、その世界から帰ってきた人はいない。
どうして、今の一瞬、一瞬を幸せに生きようとしないか。
死後の世界の為に、自分達以外の人間は殺してもいいのか?
オウム真理教とは、妄想の世界なのだ。
妄想の世界の住人たちは、なかなか現実の世界に戻ってこれない。そして、オウムでの神秘体験こそ、自分を特別にしてくれる存在なのだ。
妄想の世界は、麻原彰晃の言った事を守り、実行していくロボットであればいい。自分の思考はいらない。
現実の世界は、自分で考え、自分で選択し、自分で答えを出す。そして、出した答えが合っていても合ってなくても自分で責任を取らなければいけないのだ。
麻原信仰を選んでいる人間は、妄想の世界に浸り、自分の責任を放棄している人たちだと思う。

宗教とは、今を生きる為にすがるものではないか?
現実の困難をどう克服していくか、その為の教えなのではないか?

脱会者たちは、もがき苦しみ、リアルを生きる。
もがき苦しむ、痛い、悲しいがリアルなんだ。
それで、いいのだ。別に、自分が特別じゃなくてもいいじゃないか。
多くのオウム真理教に入信した人たちは、今の生活が虚しい、何の為にあくせく働くのかわからない。と言って入信する。

私もその気持ちは、分かる。私も、仕事をしていて、何の為にこんなに自分を酷使してまで働くのか分からなくなった事もあった。
ただ、働かなくてはご飯は食べれないし、お金がなくては、生きてはいけない。でも、その中で苦しんで、時に笑える事がある。私も足りない病にすぐかかる。ある物に感謝するのではなく、自分に足りない物をずっと探している。それも人間の進化する為に必要な事なのだが、やはり、今ある物に感謝する事で、自分の心が整う薬でもある。
苦しい時は、そんな感謝なんて出来ない。それでもいい。諸行無常。自分の気持ちに正直でいれば、ずっと同じ状態は続かない。どんな事も移り変わっていく。
辛くても、ふとしたきっかけで、楽になる時がある。その時に感謝したらいいのだ。

オウム真理教の刑事事件の判決は、全て出ているが、その実行犯達は、己の罪を認め、悔いて新たな道に歩んでいる者もいる。

でも、麻原の危険思想を信仰している人がいる限り、オウム真理教事件は解決してないと思う。

麻原は自分の為に、犠牲になった人、自分の為に凶悪犯罪に手を貸した信者に、一回でも報いたか?
オウム事件元死刑囚達は、裁判で麻原に向かって、何度も「本当の事を言ってくれ!」と懇願しても、麻原は沈黙するか、「お前は地獄に落ちる」などと言っている。
これが、あるべきリーダーの姿なのか?麻原を信仰している人達に、もう一度考えてみて欲しい。

オウム真理教事件を調べれば調べるほど、麻原以外の加害者も被害者で、被害者の方も誰も救われてない。
ポアで、誰の魂も高い世界には行ってない。

それが今の真実だ。
陰謀でも、何でもない。

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