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マティス展に行ってきました

マティスと云えば切り絵の作品も有名ですが、どちらかというと自分の絵の勉強のために、絵画を観たくて行きました。

この絶妙な構図
色と筆致も最高です
線画もよかった

が、最後のサン=ポール=ド=ヴァンスの教会の映像が一番印象に残りました。
一緒に行った伯母たちは以前ニースに行った際に、マティスのアトリエと、この教会も見に行ったと言っていました。
太陽の位置によってステンドグラスが投げかける色と場所が変わり、それらを全て計算して作られていました。私も行きたいな〜!

https://pin.it/tPLBAfG

マティス自身、自分が今までやってきたことや考えてきたことがこの教会の仕事に集約されたようで、
「この仕事は私が選んだのではなく、この仕事が私を選んだのだ」と言っていたようです。
つまり「なるべくしてこうなった」「強い必然性を感じた」ようで
晩年でしたがかなりのめり込んで作業したようです。
映像がまた、素晴らしかったですね〜。
(山の上にある街なので)高い空をともすれば古色蒼然として見える街なみが切り取った画にのんびりと響き渡る教会の鐘。少ない車の音と鳥の声。
もう、いますぐ南仏に飛びたくなっちゃいました🤤

さらには、ものづくりをする人間としてはそこに至る経緯や思索も愉しく、キャプションをしげしげと見ながら進みました。

十二指腸癌から奇跡的に生還したマティスは2年ほど寝たきりだったようで、イーゼルの前に立てない中で色紙を切り始めたようです。
鋏を持ったら色紙の中に形が浮かび上がり、夢中で切ったとか。
きっと絵を描けない間に溜まっていたクリエイティビティが出口を見つけ、そしてもっとも体力を使わない方法で外に出た。
ちょっと感動しました🥲

これはVERVEという雑誌の表紙。「恋に夢中なハート」と書いた青の色鉛筆がまた最高。

余談ですが、独立してしばらく自分の事業だけで食べていけていない時期に、展覧会のグラフィックパネルやキャプションパネルを作る仕事をしていたこともあります。
限定された文字数を読みやすく配置したり配色したり、色々考えられているのです🙂
 
でも時々、キュレーターさんが絵を深読みした独自の解釈が入っていたりして、ちょっと笑えることも😂
今回もキュレーターさんの熱い想いにちょいちょいププ😙ってなりました。これもひとつの楽しみですね。

🎨

さて
今回のマティス展、グッズがアツいと聞いていたのでワクワクして行ったのですが、やっぱり想像に違わず「かわいいけど実際には要らんな」みたいなものが多かった😂ので、結局いつもの「ポストカードだけ」になりそうでした、が、ルオーとの書簡集が目に入り購入。

一緒に帰って来た子たち


「君がそれをやるべきだよ!」ってのがいいですね。アツいです。
この質感、デザイン、内容、絶対みすずでしょ、と思ったらやっぱりみすず書房刊行でした(ドヤ

みすず書房ってなんか全体的に俯瞰した感じで若干つまらない(感情移入できないという意味で)印象を受ける人も多いんだけど、そこがいいんだよね😙
あ、また余談でした。
 
あとは南仏のbioタプナードを伯母たちに買ったので自分も買った😂のと、話題のショッパー。ヴァンスの教会のステンドグラスを模しててかわいい😍
でもショッパーは使い道がないから、透けるカードにすりゃよかったのにと思ったけど、そしたらお悔やみカードみたいになっちゃうからやめたのかもね…😗

見終わって伯母たちと久しぶりのランチ。シャンパーニュを一本空けて、フランスや一緒に行ったイギリスの話で盛り上がって、楽しい一日でした。

NOHGAホテルさんでいただきました。美味しかった😊

8月までやってるようです。
気になる方はぜひ。

Salut❤️👋😚

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