人狼の編成評価
今回は提案の評価方法について語って参ります。
普段から月1で人狼会を建てておりまして、その中で「特殊で戯れる人狼会」人狼ラボラトリでは数多くの特殊案を扱ってきました。
そんな特殊役職 特殊編成の提案を色々と私独自で作る中で「その提案を点数評価しておこう」 「他の様々な特殊な人狼の提案を点数化できる評価基準を設けてみよう」と数年前から思って使っておりました。
尚、この評価は対面人狼における特殊村を前提としております。他環境への転用は参考程度にすることをおすすめします。
では参ります。
◆評価項目
PL視点に傾けた評価項は③④⑤(と⑥⑦)、GM視点に傾けた評価項は⑦⑧⑨となっています。
③④⑤の評価が高ければ(⑦⑧⑨が低くても)PLからは良い提案に視えると思われます。
いずれも配点を設けてますが、⑧を除き全て採点者の芸術点方式です。
感性に合う合わないで点数が変わりますので、同じ編成を採点する際には複数人から同評価軸で点数化してもらって精確な評価を得ると良いでしょう。
①趣旨 20.0
作成時や構築時の意図が精確に反映 表現できているか否か。
(私見では及第点は13.0点)
②世界観 10.0
案の内容と伴う世界観設定とが紐付けられているか否か。
③戦術戦略観(真偽客の各視点) 10.0
その役職本体と対抗の偽役職と他各役職が採れる戦術戦略と、それらへの対策戦術戦略の幅のこと。
(騙る場合には対抗となりえる役職主体とそれを取り巻く客体の各視点を加味する)
④推理観 10.0
前項③をふまえて主体と客体それぞれから視える範囲での推理幅で、確定情報と不確定要素の天秤の度合い。
情報を開きすぎると考えることが減り、閉じすぎると考え得ることが減ります。
又、与えすぎるとPLの容量を超過するため環境に応じて微調整できると良いでしょう。
⑤戦力分配調整 10.0
前項③④をふまえて各陣営の視点の見込み勝率分配。等分に近い程良い。
又、一部の役職にどの程度の影響力が分配されているか。
⑥興行性 10.0
PLおよびGLの視点で仕合が盛り上がる見積もり。
個人の価値観による評価揺れが大きい項なので、想定環境を据えた上で評価すると良いでしょう。
砕くと「その場で受けるか否か」広く解釈すると「大衆受けするか否か」
⑦設計の理解難度 10.0
PL視点…特に初見PL視点で、提案の内容を滞りなく理解できるか否か。
(②とやや相関があります)
⑧編成の柔軟性 10.0
組み込める編成人数の対応幅で、最小5~最大21人を想定します。
(想定範囲外は⑩特記評価とする)
この項だけは定性評価でなくばっきり定量評価です。
例:7~15人に対応できる提案であれば、最小人数7人→4.5点 と 人数幅8人→2.5点 の計7.0点
⑨処理の操作性 10.0
GM視点で滞りなく処理できるか否か。
保持すべき情報が多かったり長かったりすると減点します。
尚、既存の処理列を崩し(多くしてしまっても延ばし)てしまっても減点します。
※基本の処理列は「朝→昼→夕→票→吊→夜→霊→占→守→狼→屍→朝」
⑩特記事項 +a
上記①~⑨以外の評価すべき内容(基本は+0.0点)
以上です。
◆備考
「標準9~15人編成」を指標のために各項を6.5点(趣旨は13.0点 特記は0.0点)として扱っています。
標準編成は65点
標準編成は環境や建村者によって異なりますので、その時々で尺度を変えてください。
一応、私の建てる標準編成
09=2狼狂+守占4村
10=2狼狂+守占5村
11=3狼狂+守占霊4村
12=3狼狂+守占霊5村
13=3狼狂+守占霊6村
14=3狼狂+守占霊7村
15=4狼狂+守占霊7村
※0夜目の占あり、連続護衛あり
※一斉投票、最多同率の場合 弁明の後に再決選 尚も同数ならば乱数吊、遺言なし
標準編成との比較で点数化しているので、65点を下回ると「標準編成の方が優れている」と見做しています。
又、趣旨13.0点未満は提案として最低限 実村に耐え得るだけの内容でないので採用を見送ります。
他の項目については取りたいところ取っていれば0点の箇所があってもいいと思います。パーティ役職を作る時なんかは④推理性0点とかよくやります。
評価基準が「環境ごとの標準編成」であり、特に⑥興行性は顕著ですが、評価者の価値観による評価揺れが多いです。
可能であれば1つの提案をこの評価方法で評価する際には、同じ環境内の複数の評価者で点数を付けることをおすすめします。
定性的なものを定量的なものに置き換えるのって、難しいよね(´°w°`)
では良い人狼生活を。
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