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クラフトコーラ探訪記


 皆さん、こんにちは。クラフトコーラ行商人、木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 ええと。ワタクシ、自分が制作に関わったクラフトコーラを販売する仕事もしてたりする訳なんですが、先月末に大阪にて、自社製品を含む、全18社のクラフトコーラを販売する、というイベントに参加して来ました。


 ええ。他社様のコクラフトコーラも売る感じです。


 ぶっちゃけワタクシは悲観的な性格をしておりますので、今この時期に「クラフトコーラ」なるものを「文化」「趣味」「娯楽のひとつ」に固定しておかないと、


 (´・Д・)」数年で
 衰退して消える。


 って思ってます。
 そりゃ、本音の本音を言えば、


 (´・Д・)」他社が
 すべて滅ぼうとも、
 ウチだけ生き残れば
 別に問題はない。



 しかし、そんな都合の良い話は存在しないのだ。
 生キャラメルだのマリトッツォだの、ハンドスピナーだのクラブハウスだの、本当に100日で死んだワニとか、一時期の小ブームで消えたモノを挙げると枚挙にいとまがない。だが、


 (´・Д・)」ワタクシは
 クラフトコーラを、
 一過性のブームで
 終わらせたい訳じゃない。


 結果として、そうなってしまうかどうかは別の話として、「あー、一瞬だけ流行ったよね」なんてモノを作りたくて製品を作っている訳ではない。
 そして、例えばクラフトコーラが「ビール」や「ワイン」や「ウイスキー」のように文化として根付いたとしても、


 世の中の何処を探しても、
 ビールがアサヒスーパードライ
 しかない世界はイヤなのだ。


 いや、コレはアサヒスーパードライを揶揄しているのではない。例として分かりやすいから取り上げただけで、ワタクシが好きな「ライオン・スタウト」だけでもイヤなのだ。
 いくらステーキが好きでも、毎日毎食、前菜もデザートもメインもスープもステーキだったらイヤだろう?

 自分のコーラに自信はあるが、それしかないなんてつまらない。

 だからこそ、クラフトコーラ全体をプロモートしなきゃならないのだ。
 いや、正直に言えば、そんな大義名分ありきの話ではない。

 今回、他社さんのクラフトコーラも売るに当たって、そして、自分の為にも、クラフトコーラについて、もっと知識と経験を得ねばなるまい、と思った訳である。

 何しろ今回「自社商品への誘導は禁止」というルールがあった訳だが、商品知識も商品への自信も売り方も、自社のモノしかないからサジェストしづらい。しかも自社商品への誘導が禁止なので、ルール違反を恐れて「自社商品も勧めづらい」という足枷があった。
 そんな訳で、今回はその環境下で「他社製品をどうやって売るか」という点に絞り、試飲を繰り返し、練りに練った「売り方」を、順番に紹介していこうと思う。まずはパート1。


 (´・Д・)」まぁ、
 ワタクシの作った
 クラフトコーラが
 一番美味しいん
 だけどもね。


 エントリーナンバー1


 知多コーラ

 数あるクラフトコーラの中で、スタンダードな「クラフトコーラ」を挙げろ、と言われれば、数社の銘柄が思い浮かぶが、そのひとつがこの知多コーラである。
 いわゆるコーラナッツは使用していないが、柑橘の酸とスパイシーさの中に、黒糖の旨味が光る。
 作るにしろ、飲むにしろ、まずクラフトコーラを始めるなら、手始めに押さえておきたい一本だ。


 エントリーナンバー2


 知多コーラ 苺

 上記の知多コーラさんが手掛ける「苺」のコーラ。
 炭酸割りにしても、牛乳割りにしても美味い。だが、個人的にはコーラとして飲むよりも、アイスクリームやヨーグルトを楽しむための苺ソースとして使用していただきたい。
 紅茶の砂糖がわりに使用するのもオススメ。


 エントリーナンバー3


 知多コーラ カカオと豆みそ

 ぶっちゃけ、今回のイベントでピカイチの出来だったと思うコーラ。ワタクシはコイツを強く押したい。その名の通り、カカオと豆みそが活きる、濃く深く風味豊かな味わい。
 しかし、だ。
 クラフトコーラ初心者からのウケがことごとく悪い。
 ビールで言うなら黒ビールのような位置付けである。ワタクシは推したいし、クラフトコーラ好きには好評だったが、初心者にはオススメできない。悲しい。


 エントリーナンバー4


 アカガミコーラ

 今回の、ワタクシのイチオシとなるコーラのひとつ。何がオススメかと言うと、

 かわいい。
 マジでかわいい。
 なんかユルくて好き。




 しかし、味の方はと言うと、グレープフルーツの苦味が効いたビター仕立て。
 ソリッド感があり、エッジが効いていて、キレが良く、クリムゾンな色合いに似合う味わい。なんかBURRN!のレビューみたいだなオイ。
 個人的には、冷やして飲みたい、コレぞ夏向けコーラ!って感じである。


 エントリーナンバー5


 ウマミコーラ

 現在の日本のクラフトコーラ界を支える支柱の一本、ウマミコーラ。代表となる原料が甘酒。つまりは甘酒コーラである。
 正直に言うと、ワタクシの好みからは外れるが、個性的かつバランスが良く、何と言っても「販路が広くて購入しやすい」という点が強い。
 なお、甘酒コーラに相応しく、沈殿物で濁った、その見た目も特徴である。


 エントリーナンバー6


 ウマミコーラ(缶)

 上記のウマミコーラさんが、よりお手軽に、よりお求めやすくなった「缶」スタイルでの販売。
 前出の瓶タイプは「濃縮コーラシロップ」状態だが、この缶タイプは既に炭酸割りになっている。
 つまり、すぐに飲めて便利、というメリットと引き換えに、色んな割り方をして楽しむというメリットはなくなるのが難しいところ。
 また、缶なので沈殿物が見えないのが良いのか悪いのか悩ましい。


 エントリーナンバー7


 ヒヨリ キンモクセイ

 今回、出品していたコーラの中で、トップクラスのエレガントさを誇るコーラ。
 その名の通り、ほのかなキンモクセイの香りが鼻腔をくすぐる。
 炭酸割りよりも断然、紅茶のお砂糖がわりとして使用していただきたい。
 むしろ、コーラ感は非常に薄いので、紅茶やブランデーに足してエレガントさを楽しみたい逸品である。

 てな訳で、全種類を紹介するまで、ちょいとこの企画を続けてみたいと思います。
 

 (´・Д・)」てな訳でパート2に続く。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、クラフトコーラ好きも、クラフトコーラなんか知らない人も、投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には、今回出てきた中で1番のオススメは? って話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。