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今、政府が国民全員に一千万円配るべき理由

 ド素人が考える「コロナ経済対策」の時間がやってまいりました。

 はい、皆さんこんにちは。木賃ふくよし(芸名)です。
 さて。2020年5月現在、世界は地獄のようなコロナ騒ぎとなっている。今はまだいいが、この先、確実に不景気が訪れるだろう。その規模たるや、おそらく戦後最大。バブル崩壊やリーマン・ショック、キューバ危機、湾岸戦争、恐らくそのどれよりも強大な経済危機が来るだろう。
 正直、今回の全部の給付金という形を取ったことは正解ではない。いや、給付金は欲しいけど。
 何しろ、国民一人一人に金を配るとなると、130000000人分だ。確認と配布だけで地獄のような仕事量になる。ここで受け取る/受け取らないの議論をするつもりはない。受け取らなくても、配布する側の手続きは必要になるのだから。なお、受け取らないつもりの人は、受け取った上でワタクシに給付してくれ。歓迎する。

 正直なところ、今回に関しては、政府はいつものように「銀行に丸投げ」すべきだったと思う。普通に考えりゃ、役所よりは銀行の数が多く、必要な人だけが駆け込む。今回もいつものような「丸投げ」をすべきだったのだ。
 銀行は痛い目を見るが、国としては国民全員の面倒を見るより、銀行を全面バックアップするだけでいい。そりゃ、結局とんでもない金額になるが、審査などの手間を考えれば、じんいんやまどぐちは多い方がいい。今回の騒動に携わる全ての金は、銀行が無利子無担保長期限で貸し出し、その銀行の面倒を国が見る。その方が混乱は避けられただろう。無論、政府は叩かれるだろうが、今は何をしたって叩かれる。経済効果を考えれば、そうすべきだったのだ。
 だが、こんな事は後から言っても仕方ない。仕方ないのだ。
 「あの時に入国を止めていれば」「あの時に宣言を出していなければ」など、後から「もし」を持ち出すのは架空戦記モノの中だけでいい。ラノベの中で充分なのだ。過去の失敗から学ぶ事は大切だが、今はそれより、未来の話をしよう。

 ワタクシが最初に考えたのは、「世界で協議して金を刷りまくる」事だった。
 実際、金は政府が刷る。つまり、山ほど金を刷れば不景気は回避できるんじゃないの? という話である。しかしそうは問屋が卸さないのは何故か。貨幣価値と世界経済のバランスである。
 要するに、金を刷りまくる=金の価値が下がる。つまり、インフレが起きて日本円の価値が下がり、労働価値が下がり、物価のみが上昇してしまう。現代のように世界経済と複雑に絡み合っている状態でハイパーインフレが起きると、とんでもない事になるのだ。
 ここで「金を刷っちゃダメなのか」「なぜインフレが駄目なのか」を解説する気はない。それは勝手に調べてくれ。「もっと金を刷るべき」とかいう意見もスルーする。そこの辺は経済学の考え方の違いだと思ってくれ。
 要するに、今回の騒ぎが収束した暁の経済状態を考えると、容易に金を刷れば解決だ!とはならないのである。今日より明日なんじゃ、とミスミの爺さんも言ってただろう!

 金は不用意にするべきではない。そんなワタクシが提唱するのは、「世界でジャンジャン金を刷ろうぜ」作戦である。
 要するに貨幣価値バランスさえ均衡を保てれば、金が増えても問題はない。
 要するにG20に参加してる国以上の、世界主要国50カ国を全部巻き込んで、全世界で金を+300%ぐらい刷る。こうすれば貨幣価値のバランスは壊れない。
 国のある程度の予算は調べれば誰でもわかる。だから、それを全員である程度つまびらかにして、全員で結託して金を増やすのだ。これで解決だ。
 なに? 参加してない国の貨幣価値が上がる? いいじゃないか。主要国、先進国が全部参加してるなら、発展途上国の貨幣価値が上がるのは良い事だ。世界全部で幸せになろう。

 だが、問題は「全員が参加する」のが前提であること、だ。
 ここで、「ウチの国は参加しねーっス」って国が出てくると、この話は瓦解する。
 当然出てくる。いの一番に言いそうなのは、C国である。無論、カナダではない。
  主要国がひとつでも「ウチは平気だし、そんな危険な橋は渡らんわー」とか言い出したら、事態収束後の経済バランスが崩壊する。だから今度はA国とかE国が反対する。そうすると余計に空気が悪くなる。ヤバい。これは良くない。
 んで、CとかAとかEは絶対に言いだす。
 これは良くない。

 その時、知人の1人が


 「もうね、マスク2枚と一緒に一千万円を配りゃ解決ですよ」


 と言い出した。
 その時はジョークとして「解決だな!」と爆笑して済ませたのだが、後から考えると、これは意外と正解かも知れないのだ。

 国民全員分の一千万円。総額1300兆円。日本の借金が1100兆円。割とシャレにならない額だ。

 ※ 国債が大きいのが有利か不利かは、自分で調べて、自分で考えてください。それについて議論するつもりはないので。

 無理だろ、と思うかも知れない。しかし、考えてもらいたい。
 一千万円入ったら、多くの人間に希望が手に入るのだ。この国に足りない、希望が手に入るのだ。
 家族4人なら四千万円。余裕で、田舎に家を買える。逃げ切り大好きな日本人なら、割と感染のことなんか忘れて、家を買って籠城作戦に出るだろう。
 貧困の老人なら死ぬまでの生活は安泰だし、貧困の一人暮らしなら、バイト生活で10年以上は持ちこたえられる。人生をリスタートするにも、悪くない金だ。
 企業が学生を選ぶんじゃない。学生が自分が企業を選べるのだ。
 今回の騒ぎでリモートワーク、在宅が一気に進んだ。サラリーマンが田舎に引っ込んでも収入は確保できる。これは意外と行けるんじゃないか?

 いや、ここで一番重要なのは、一番最初に事態を収束させ、世界に対し、

  「ん? なに? まだコロナとか言ってんの?」


 という態度を取れれば、経済的に世界に勝つ事が出来るのだ。「金を刷りまくって、危機から脱した国」というアドバンテージがあれば、世界経済に負けることはない。
 イニシアチブを取ってさえしまえば、日本が世界のトップに躍り出る事は不可能ではないのだ。何なら、1つの成功例を打ち出すことによって、倣う国が続々と出てくる。
 そうすれば、世界的なインフレも防げる。


 完璧だ。
 完璧じゃないか。


 まあ、アレだ。
 そんなドラスティックなやり方をやれる国民性じゃないよね、日本。
 賭けに出られるような政府でもないしね、、、。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。