ホーリー嫉妬

　皆さん、こんにちは。ゼロサムゲームって、サムが全然出てこない海物語の事ですか？ 木賃ふくよし(芸名)です。
　さて。本日は別の話をするつもりだったんですが、先日の黒板がちょっとバズったので、その話をする事にしました。

　嫉妬の話です。

　ジェラシーです。エンヴィです。
　黒板の内容は「他人が得した話に、いちいち嫉妬するな。お前が損する訳じゃない」で、Twitterのメッセージは「常々、得する側に回りたいと思ってはいる」でした。

　まあ、どんな内容であれ、だいたい3000いいねを超えた辺りから、必ず逆の意見を「何故か」引用RTで言いたがる人が出てくるんですが、今回は割と多かったんですよ。
　5000足らずで、10件近く「謎の」噛み付きをしてくる人がいたので、割と返信が面倒臭かった。
　なので、このnoteで解説をした方がいいのかな、と。

　さて。「嫉妬」はキリスト教における「七つの大罪」に数えられる罪だったりします。原典に「嫉妬」がなかったりしますが、面倒なのでこの辺は端折ります。勝手に調べて？
　要するに、人間が抱きやすい負の感情の中でも、嫉妬は代表格。

　嫉妬なんてShitの役にも立ちません。

　他人が得してる状態が口惜しいだけです。
　嫉妬とは、自分が損をしてる「気がしてる」状態です。
　気がしてるだけです。気のせいさ眠れよ。大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫。

　平たく言って、そんな感情を抱いても、ロクなことがねぇんです。
　嫉妬はするだけ無駄。無駄というよりマイナスです。
　ワタクシは何も、規律を守って良い子ちゃんになれ、なんて事は申しません。

　むしろ、自分が損しないために、嫉妬しない方が得だと申し上げております。

　何処かの知らないおっさんが、ふとした切っ掛けで1000万円を手に入れたとしましょう。
　これに嫉妬する必要はないんです。
　何故なら、そもそも1000万円は、見知らぬおっさん以上に、あなたに関係ないからです。どうせ入ってこない金の事で負の感情を抱いても損しかしません。

　知らないおっさんだからだろ？ いえいえ。では、これを知ってる友達に変えてみましょう。
　友達がふとした切っ掛けで1000万円を手に入れました。
　やっぱりそれは、あなたに関係ないですよね？ ええ。関係ないんです。
　あなたが友達に分け与えるよ！って言うなら関係ありますが、だとしたら得しますよね。友達が奢ってくれるかも知れないんですから、嫉妬は無駄。祝福した方がご馳走してもらえる可能性は上がります。

　では、１０人で競い合って、１位だけが1000万円を手に入れられる状況としましょう。

　残りの９人はやっぱり関係ないんです。まあ、嫉妬する資格があるとするなら、１位に肉薄する事が出来た２位の人間だけです。３〜１０位は関係ないですよね？

　で。なんで自分が２番だと思ってんの？

　そんな考え方をしてる時点で下位だよ、下位。よしんば、２位、３位が、何なら４位や５位が肉薄してたとしても、あなたは６位以下なんです。関係ないんです。

　そもそも、学校の成績とかで考えればわかりやすいんですが、競争心と嫉妬心は別物です。Yes 競争心！ No 嫉妬！

　本来の目的は「学力をつけること」です。

　１番を取る事はその「結果」です。そりゃ、１番を取れた方が良いですが、学力をつけないと１位は取れません。
　あなたが辛くも２位だったとして、１位の足を引っ張って、入れ替わりで１位を取れたとしても、学力的には損をする訳です。足を引っ張っる努力より、勉強をした方がプラスです。

　要するに、嫉妬は非生産的と言うより、生産で考えればマイナス。

　所詮、世界はゼロサムゲームなんだから、プラスとマイナスで勝負してるんだよ、、、。

　なんて、したり顔で阿呆な事を言う人もいますが、ゼロサムなんてのは数字上の問題です。現実には存在しないと言った方がいい。
　ここでゼロサムゲームについての解説をする気はありませんが、簡単に言うと、資産の奪い合いで、資産を５人で奪い合う感じです。ゼロサムってのは、合計０を示します。
　つまり、１人だけが+100を勝ち取ると、残りの４人は合計-100。これが合計0ですね。
　合計-100は４人が等しく-25かも知れませんし、１人だけが-100で、３人は±0かも知れません。そんな感じの資産の奪い合いです。

　株がゼロサムゲームの代表格と言われますが、実際には株でさえゼロサムとは言えない部分があります。つまり、現実的にゼロサムなんてのは不可能な訳です。麻雀ぐらいか？

　そもそも資産、財産と言うと、金銭や不動産を想像する人が多いのですが、これがそもそもの間違い。

　今あなたがコレを読んでるPCだのスマホだのタブレットも資産です。
　それを送ってる電波もwi-fiシステムも資産です。電力も資産なんです。電力を安定させている社会が資産なんですよ。
　電気ガス水道というインフラ、夜中でも買い物できるコンビニ、教育を受けられる学校。つまるところ、全ての「便利な生活、文明」ってのは資産なんです。
　人類は生き続けてるだけで、資産を生み続けているのです。

　そこで考えてください。
　見知らぬおっさんに100万円が入る権利を、あなたが100円で阻止できます。
　あなたは100円を払いますか？
　この話を聞いてない状態では、これに100円を払ってしまう人が多いんです。

　阻止したら、あなたは100円の損。

　社会は1,000,100円の損失なんです。

　質問を変えましょう。
　そのボタンを押すと、見知らぬおっさんの誰かに100万円が入ります。押すペナルティはありません。100回まで押せます。
　押しますか？ 押しませんか？ 押すとしたら何回押しますか？

　答えは簡単です。押しまくってください。100回全部押してください。

　誰かが得をするって事はあなたが損をする事ではないのです。

　むしろ、全体幸福を考えれば、他人はガンガン得をすべきであり、全体資産が増えるって事は、その分だけ自分が便利な生活を甘受できるって事なんです。
　狩猟や採集をして生きてきた人類は、これだけ「安全で便利な生活」という資産を積み上げてきたのです。
　我々はそれに貢献し、同時にそれを甘受しているのです。
　競争心は全体幸福に味方しますが、嫉妬は、その敵にしかなりません。

　嫉妬心を抱く事は感情ですから仕方ありません。
　しかし、その感情に流されて行動する事はマイナスにしかならないのです。

　まあ、

　来月には
　無職になる
　ワタクシが
　経済の話を
　するなんて
　片腹痛い訳ですが。

　※ ところで、この記事は全て無料なんですが、そこにこの記事を書いたおっさんに100円が入るボタンがあるんですよね。
　押しますか？ 押しませんか？ ちなみに、押したらあなたの資産は100円減りますし、この先には特に何も書かれてません。