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サニー・パドル

四月某日。 今夜も相変らず カチカチと音を立てながら 飽きることも、休むこともなく 秒針は僕を明日へと追い詰めていく。 とても聞いていられなくて 耳を塞ぎ、潜り込んだ布団の中で 一つの考えが浮かぶ。 「いっそ、ずっと起きていれば朝にはならないのではないか」 なんて、ある訳がない。 いつから僕はこうもおかしくなってしまったのだろうか。 * 心と体が追いつかない日々に ポタッと降ってきた痛い言葉をうまく流しきれないまま 雨脚は強くなっていき、 気付けば足元が滲むまで

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