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民法/不法行為

甲マンション管理組合Aの組合員であるBが所有する201号室をCが賃借していたが、同室から水漏れが発生し、階下のDが所有する101号室を賃借しているEに損害が生じた。
漏水が201号室の排水管の設置又は保存の瑕疵によるものであった場合において、B及びCが、Eの損害の発生を防止するのに必要な注意をしていたときは、Dが、Eに対して損害賠償の責任を負う。



答えは、誤り

ややこしいですね。
簡単な図を書きます。


漏水が起きたときは、まず占有者(賃借人)であるCに責任が問われます。しかし、Cが損害の発生を防止するのに必要な注意をしていたときは、所有者(賃貸人)のBが損害賠償をしなければいけません。

このケースでは、Bも必要な注意をしていました。それで、Dに責任がいくかというと、Dに責任がいかず、Bの責任になります。

Bは、過失がなくても責任を問われることになります。これを、無過失責任といいます。無過失責任をわかっていても、このような問題の出され方をすると、ついつい間違えてしまいます。

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