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最短経路って疲れませんか?

夢を叶えて念願の会社に入り、働くこと10ヶ月。なんとなーく考えていたことが言語化できてきたので書きます。

外資系でずっと働いてきて、効率とか、成果とか、嫌というほど意識させられ、またコンサルの方ともお仕事する機会が増え、本当に頭の良い方たちと沢山お仕事させていただき、世界には本当に頭のいい人はたくさんいるな〜仕事ができるってすごいなぁ~と思ってました。

でも、先日ソロキャンプを友人と行き、雨の中テント張ったり、焚火をぼーっと見たりして、いわゆる無駄とか手間とかを掛けていたときになんとなく、最短で進む道って本当に豊かなのかなって、思うようになりました。

寄り道人生論者としては、回り道したからこそ見えた景色があり、得たものも沢山あったと思ってますが、寄り道しつつも、その瞬間は最短で成果を出そうと突っ走ってきたわけで、ゆっくり周りを見て生きたわけではないです。

私の知り合いに、家具屋さんの社長がいらっしゃいまして、その方のお宅にお邪魔しました。彼は(大先輩ですが)、自宅の裏山をクラウドファンディングで購入し、山の整備をしているそうで、その山の中を歩きながら、彼は50年後に子供たちに誇れる景色を作りたい、と言ってました。

そんな長いスパンで物を考えて、行動したことがなかったワタシには、本当に優雅で意味のある人生に思えました。毎月毎月エストだバジェットだ、売上だと必死に喰らいついていく世界に身をおいてきた人間としては、とてつもなく膨大な時間に思えました。

うまくいえないですが、先日トヨタを批判する記事で「トヨタの幹部は、ストックオプションで大儲けして早期リタイヤするITエンジニアを理解できないからこの先は暗い」といってたのですが、ワタシには違和感しかなかった…
同じITエンジニアですが、そんなに稼いで、しかもその短期間に一体どういう意味がその先の未来にあるのかワタシにはわからない。
それなら章男さんの「社会を良くしよう!」という壮大で、とてつもなく長いプランに、微力でもいいから力になりたい、とワタシは思ったりします。

結局、最短経路で成功を、といいますが、そもそも成功の定義が人それぞれ異なる以上、成功の中身によっては、遠回りのほうがベターなこともあるのでは?と、最短経路至上主義の教育を受けている、今の小学生達に伝えたいです。