ティルマンスが「写真は三次元的オブジェ」と言ったり、シャーロット・コットンが「オリジナルに似たオブジェクトの表現。転写や翻訳ではなく、並行形式の同等のもの」と言ったり、またはデジタル写真やヴァーチャルリアリティなどに時代性を踏まえて〈写真の物質性〉が言祝がれている。
これは単純に触感、写真集の重みや写真プリントのカール、みたいなもの。
またはバルトの写真のノエマ、〈それはかつてあった〉という時間性、だと思ってた。
いやいや事は、もっと単純だったとこの本を読んで気がついた。
『像をうつす 複製技術時代の彫刻と写真 』
〈写真の物質性〉とは彫刻と写真の類縁性のことなのだ。
「第48回木村伊兵衛写真賞に金仁淑氏 マルチchビデオインスタレーションが対象に」というニュースも、映像と彫刻の類縁性を〈写真の物質性〉が取り持っていると考えた方がいいかもしれない。
うぉーそれは「ティルマンス壁展示問題」に繋がり、マティスからラスコーの洞窟壁画に繋がるのか!?
ちょっと「夜のラブレター書き効果」で盛り上がって保坂でした。
あああ自分的に革命だ。
どっとはらい。
2024/03/29 01:28