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ひさしぶりに写真の話し:読めなかった読書日記

まずは写真集の話しから。
某所図書館で、新田樹『Sakhalin』を読み、見ることができた。
すごいいい。
昭和生まれの自分は、初代ゴジラやレインボーマンに始まる戦争告発の作品と共に生きているが、“告発”とは一線を解する写真だった。
果てしなく、眼差しが優しい。
遠慮や思慮が感じられる、〜と共に/Alongな写真だった。
帰り、あれは絶対に新田樹さんだろう、という人とすれ違った。
そんな特別な日だった。

オリンパスOMD EM1mk2 + 25mm f1.8が返ってきた。
連日の晴天の中、オリンパスでスナップをしているが、やっと距離感がつかめてきた。
しばらく シグマdp0 quattro を使いスナップをしていたが、初心に返ったことが非常に良かった。
dp0 を使うと、写真とは光がしっかり当たったところで撮るものだ、ということを思い出させてくれる。
暗くなったり、雨の日、曇りの日、室内は、少なくても銀塩フィルム時代には撮るべきじゃなかった。
例えば室内の露出は ISO400 1/30 f2.8。
夜のコンビニや自動販売機からの明かりも、同じくらい。
しかしこれは、室内で撮りました、夜に撮りました、っていう雰囲気の重視の露出だ。
モノクロにしたり、アレブレボケにしたりする、エモさにふった写真に向いているが、撮ったものがキレイだねーという写真はピーカンの晴天に限る。
dp0 はそういうときにしか撮れない。だからいいのだ。
そこから、オリンパスOMD EM1mk2 に切り替えると、撮りやすい撮りやすい。(^^)
確かに暗いところでも写る。ベイヤーセンサー万々歳なのだ。
そのベイヤーセンサーで、少しでも光がキレイなところを選ぶようにしたところ、写りの当たりが増えたのだった。

東京の体温超えの暑い日。ストリートスナップするとき、最近のお気に入りは、チャンピオンT1011 ラグランショートスリーブディッキーズ42283の組み合わせだ。
T1011と42283は、いずれも生地が厚手なうえ、着丈、袖丈が長く、風が通るのがポイント。
日差しの照りつけと冷房の冷えを防いでくれる。
それでいてオーバーサイズのダボ感が、風を通して涼しい。
パラロープ製のストラップを腕に巻き付け、新宿などを撮っている。

DxO PureRAW3 という現像アプリを使ってみた。
このアプリ、かなりエグい。
カメラやレンズを買い換えたように、写真のクオリティが上がったのだ。
トップにあげた写真は、まさにそうやって仕上げたもの。
暗いところを撮ったノイズだらけの写真が変わるだろーなーくらいは予想していた。
しかし、しっかり光が当たった条件の良い写真でさえ、これだけ印象が変わったことに非常に驚いている。
フルサイズいらないじゃん病、コンデジがいいじゃん病、が出てきそう。
反対にバックヤード処理のため、アップルシリコンな Macintosh の性能が欲しい。
DxO PureRAW3は、写真のプロのみならず、趣味の方にもおすすめ。
アプリを導入するだけで、写真の腕が上がりますよ。
どっとはらい。

2023/07/23 23:34

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