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不条理演劇と写真:読書ノート2-1追記しました

いろいろ調べたが、現代写真は二次大戦後のフランスで生まれた「不条理演劇」の影響を受けていると思う。
代表作はベケット『ゴドーを待ちながら』1952。
日本にも別役実という人がいるらしい。

要素としては、
演劇は、場面場面で構成される。
シュルレアリスム、実存主義の影響下にある。
登場人物は変化を望むが、合理的解決法はなく、とりとめもない会話や不毛で無意味な行動の中に埋もれていく。
保坂は要素を書き出しながら、ふとニューカラーの写真を思い出す。
このながれは、デッドパンとよばれる無表情な写真の系譜につながりそう。
トップの写真は、ジョエル・スタンフェルドの作品。
まさに不条理劇的。

「このような手法を用いた結果、人間存在の不毛さを描きながらも、詩的で鮮やかで、時にはコミカルな世界が、舞台上に描き出されるようになった。」wikipedia不条理演劇

このように考えると、荒木経惟『センチメンタルな旅』から始まる「私写真」の文脈、日本近代の「私小説」の文脈、小劇場ブームの「不条理演劇」の文脈、ゴダールを初めとする「フランス映画」の文脈、日本歌謡曲ポップスフォークソング演歌の「恋愛」の文脈、なんかうまくまとまりそうな気がする。

不条理演劇=資本主義?
ブレヒト劇=社会主義?

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