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『人類学』Ⅸ-Ⅻ:forBeginners109

Ⅸ――宗教とシンボリズム
88.宗教
89.シャーマニズムとカーゴカルト
90.聖と俗
91.呪術の人類学
92.信念についての論争
93.儀礼の検証
94.通過儀礼
95.神話研究
96.クロード・レヴィ=ストロース
97.二項対立と構造
98.シンボルとコミュニケーション
99.象徴(シンボル)と社会プロセス
100.行為者、伝達内容、記号
101.シンボリズムと新たな視点


Ⅹ――芸術と表象
102.芸術人類学
・多くの社会では、芸術家は「創作者個人」としては認められておらず、その作品も独立した高尚な文化として際立った価値を認められているわけではない。より多くの人びとに対して開かれたものであり、個的というよりはむしろ集合的なものと見なされている。
103.映像人類学
104.消えゆく世界
105.新しい枝か?あるいは古い根っこか?
・応用人類学とそれに関連する開発人類学の分野は、人類学の新しい分枝として認められるべきだという人類学者がいる。
106.フィールドを書き上げること
・途切れのない語り
・ライフサイクルエスノグラフィー
・社会体系として構造化されたもの
107.現在において書く
・古典的な民族誌的モノグラフにおいて良くある隠し技は、エスノグラフィーを現在形で書くこと、すなわち民族誌的現在である。これは単に現在形で書くという以上の意味を持っている。(時間経過という)歴史に無関係に書くということである。


Ⅺ――論争・批判・内省
108.自己回帰の人類学
109.二つのテポストラン。あるいはテポストランでの決闘
・ロバード・レッドフィールドは、1930年に『テポストラン:あるメキシコの村』を出版した。
・その結果レッドフィールドは、人びとが平和的な調和のなかに暮らす村の理想主義的な表象をつくり出してしまった。
110.テポストラン再訪
・テポストランは、オスカー・ルイスによって再び調査された。
・ルイスは、行動そのものに焦点を当てるプロセス的アプローチを用い、レッドフィールドの定式化とは合致しない主張を展開した。
・村に対する彼らの見解は。単に「依拠する理論」のみならず、二人の根本的に異なる姿勢にも関係している。
111.人類学は科学なのか?
・後に『社会人類学』として出版された一連のラジオ講座において、エヴァンス=プリチャードは、人類学が科学であるという想定を問題視した。
112.見せかけの科学(なんちゃって科学としての人類学)
・権威あるこの領域へ加わろうとする人類学の主張は、エヴァンス=プリチャードが問題視したものを根底から揺り動かしたわけではなかった。
113.居留地の外へ出たインディアンたち
114.誰がインディアンのために語るのか?
・人類学は、今も根強く植民地的学問であり続けている。
115.神としての白人
・ハワイ研究では「白人(=キャプテン・クック)は外来神である」という《神話》が、人類学者によって繰り返されてきた。
116.権威の神話
・神としての白人という考えは西洋的思考の土台となるものである。117.出来事の地平線
・ヴァイン・デロリア・ジュニアが人類学を激しく非難する一方で、アメリカ合衆国のラディカルな人類学者は、自分たちの領域への攻撃を開始しようとしていた。
118.自己批判の人類学
・報告を持ち帰る=リポーティング・パック
・再帰的人類学
・擁護のための人類学
119.人類学の英雄
・マーガレット・ミード
120.ミード神話の崩壊
・ミードの擁護者は、フリーマンによってミードのサモアの表象が偽物としてねつ造されたのだと主張する。
121.『観察される観察者』
・マリノフスキーは、フィールドにおける白人文明社会への彼の切望を日記に記録していたのである。
122.粘土の足元(もろい土台)
・「英雄としての文化人類学者」はアメリカ合衆国の批評家であり作家であるスーザン・ソンタグによってつくり出された表現である。「英雄」のもろい土台が明らかになるよう(人類学者は)研究されなければならないということだ。
123.自己投影の問題
・人類学者は誰でも、他者ではない観察者としての自分自身が、彼あるいは彼女の人格を投影した何かをフィールドにおいて見るであろうことを認めざるえないのだと。


Ⅻ――トラブルからの脱却
124.文化を書くこととポストモダン
・『文化を書く』は、人類学における劇的な転換を生み出した。それ以降、現代人類学から区別されてポストモダン人類学が登場するようになる。
125.ポストモダン的痙攣。
・クリフォード・ギアーツの解釈主義は、人類学における革命である『文化を書く』よりも以前にその形を前もってしめしたものであり、ギアーツはポストモダン人類学の擁護者の筆頭となった。
126.人類学の女性たち
127.人類学者の親族紐帯
128.フィールドの協力者
・もう一つの足跡は「人類学的な妻」としてのものである。(=妻である女性を使い女性の領域の調査に利用すること)。
129.フェミニスト人類学
・オックスフォード大学の教授エドウィン・アードナーは人類学そのものが男性によって支配されており、単に男性のじんるいがくしゃが優先的に採用されるだけでなく、人類学の理論、概念、方法論、そしてじっせんが男性文化の所産であると指摘する。
130.フェミニスト人類学を位置づける
・一方に偏らないフェミニスト人類学を提唱し、擁護するのは、ヘンリエッタ・ムーアである。
131.非接触の民
・ヤマノミは、ありとあらゆる人類学にとっての最も重要な戦利品――つまり誰も訪れていないという意味で「非接触民」――と表現されている。
132.ヤマノミスキャンダル
133.生み出される内戦
・というのも、交換財を得るためにそれぞれの人類学者に依存していた村と村のあいだに激しい紛争をもたらしたからだ。
134.人類学はどこに行く

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