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『人類学』 Ⅲ:forBeginners109

Ⅲ――人類学史2 Part2
20.ルーツへの回帰
一つの特徴:〈未開〉
二つの理論:進化主義と伝播主義
一つのイデオロギー:人種
21:なくてはならない未開性
・「未開人」は、合法的かつ決定的な研究の対象・目的であり、そのために専門的職業として人類学がつくり出されたのだ。
22.未開概念の発明についての推論
・未開と文明を生得的地位と獲得的地位として位置づけたヘンリー・サムナー=メイン卿に始まる。
23.何が最初に生じたのか?
24.存在する残存(生きている化石)
・タイラーもまた、現存する「未開人」を人類という存在の初期ステージの残存であると捉えた。
25.安楽椅子からの眺め
26.進化主義の諸理論
・西洋の知的伝統における社会思想は、常に進化主義的であった。社会進化の階層は、黄金時代から青銅時代へ、そして鉄器時代へという三つの時代の移行についてのギリシャ思想に由来する。
27.生物的なるものと社会的なるものの統合
・すべての現代人類学は、多かれ少なかれ進化主義的である。
28.伝播主義の理論
・伝播の本質は「接触」と「相互作用」である。これはとても古い考え方である。16世紀から17世紀にかけて盛んに発達した、聖書的な枠組みは、伝播主義と言える。
29.人種というでっちあげ
・現代人類学は、人種概念との争いから始まる。現代人類学は、人種主義をその知的起源において球団史、人種主義に数々の起源を提供した圧倒的多数の人種主義者の研究・記述を疑問視する。
30.フィールド研究調査
・つまり、安楽椅子、哲学者の象牙の塔、植民地のベランダから離れ、〈未開〉の人びとが暮らすフィールドへと足を踏み入れるのである。31.人類学の系譜
・人類学をかたちづくる研究分野は四つある。(1)自然人類学、(2)先史考古学、(3)言語学、そして(4)文化(社会)人類学である。

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