「知らんけど」で想定から逸脱するー読書メモ:郡司ペギオ幸夫著 『天然知能』
郡司ペギオ幸夫氏の『天然知能』を拝読。ある所で「人工知能と人間の関係」という類の話をする機会があり、なにかヒントをもらえるのではと手にとった。
郡司氏は人工知能、自然知能、天然知能という3つの知能を比較しながら、生命現象(即ち進化)を天然知能による自他の境界の組み換えの営みとして捉える。
知能とは、ある生命の内部と外部を区別したところではじまる、外部から内部への射影(あるいは内部から外部への射影)の関係である。
「誰にとっても共通の唯一の客観的世界」という内的構築物