見出し画像

やっぱり枝豆が好き

新潟に暮らして15年が経った。そして完全に胃袋をつかまれた。
新潟の食べ物がうまいのである。

子ども舌な僕は、居酒屋に行くと、まず唐揚げとポテトフライを頼む。
生ビールを飲みながら、空揚げやポテトフライをほおばった後、さてこの店のおススメの新潟グルメは何かとメニューに目を通す。
栃尾のあぶらげ(「あぶらあげ」ではなく「あぶらげ」)、三条のくるま麩、かきのもと(菊の花のおひたし)南蛮エビの刺身(新潟では「甘えび」のことを「南蛮エビ」という)、おお、今日はのどぐろも入っている!
そしてお酒を飲むときの醍醐味に、旬のものを味わうというものがある。
「ああ、これが出てくる季節になったか~」といいながら舌鼓を打つのである。
今の時期なら、新潟の地酒をちびりちびりとやりながら、焼きナスを食べるのもいい。
ただ新潟の地酒は呑み方に要注意だ。飲みやすく、ついクイクイっといってしまう。
刺身も揚げ物も、焼き魚でも、新潟の酒はどんな食材にも合う。本当に飲みすぎには注意だ。

この時期、僕が新潟に来てこの味を知り、大ファンになって、ついには自ら栽培にも手を付けてしまったものがある。

枝豆だ。

ここから先は

764字
進藤海/六月雨音/ようじろう/小宮千明/モグ。4人のライターがそれぞれの担当曜日に、ジャンル問わずそれぞれの“書きたいこと”を発信。

ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?