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農業検定なるもの

自分のプロフィールに『ファーマー』と記しているが、ある意味ネタであって、畑を借りて土いじりを楽しんでいる程度のものである。
『農家』と言ってしまうには知識も経験もないし、本気で農業をやっている方には遠く及ばない。ちょっと大きめの家庭菜園を楽しみ、出来た作物に一喜一憂するくらいの、いい加減なファーマーである。
実はラジオで、私の農業奮闘記を紹介するコーナーを期間限定でやっていました。
リスナーの方といっしょに土いじりを楽しみ、汗を流しましょう!というコンセプトで、作物の成長の記録や、活動の報告、出来た野菜はスタジオにて実食、はたまた、出来た野菜を使って私の手料理をふるまう。

ちゃんと収穫できれば良いに越したことはないけれども、やれ水が足りない、肥料が足りない、虫の被害、鳥の被害、相次ぐ台風の上陸などで、期待していたものができないケースも多々ありました。
スーパーに並ぶ野菜を見ても「なんでこんなにキレイにできるの?」「なんでこんなに安いの?」と驚くばかり。
農家の皆さんのご苦労、身をもって感じています。

ズッキーニの完成形がわからず、自分の腕くらいの大きさにまで育ててしまい、後日スーパーに並ぶズッキーニを見て「あ、ズッキーニってこういうものなんだ」と納得したこともありました。
調理されたものはわかるけれども、そもそもの形がわからない野菜って、けっこうありません?

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今週の写真:お化けズッキーニ

農業の経験値はこれからなんとかするとして、この農閑期、野菜についての知識について学ぼう!と思い立ち先月、「農業検定」なるものを受験してきました。

サイトを見ると『栽培・農業全般・環境・食の重点4分野の基礎知識の習得』と書かれており、野菜を育てるという観点だけでなく、野菜の栄養についてや、地球環境のことなど多岐にわたっています。
「農業ってやっぱり大切なんだな~」としみじみ感じたものですが、いざ試験を受けるとこれがなかなか手強い、難問ぞろいなのである。
興味のある方がいましたら、農業検定のホームページに過去問もありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

そしてビックリだったのが、試験の方法。
筆記試験でもマークシートでもなく、パソコン画面に出てくる問題に正解と思われるボタンをポチっとクリックしていく。

近所のパソコン教室が今回の試験会場。
不正をしないようテキストからスマホから、すべてを大きな袋に詰め込んで、漫画喫茶のような個室に案内され、パソコン画面に対峙する。
試験と言えば、周りの人の鉛筆を動かす音や試験用紙をめくる音に妙なプレッシャーを感じていたものだが、今はじっとパソコン画面に向き合うだけ。
画面の上には試験時間が表示され、試験開始と同時にカウントダウンが始まる…。

そして、結果は…。

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進藤海/六月雨音/ようじろう/小宮千明/モグ。4人のライターがそれぞれの担当曜日に、ジャンル問わずそれぞれの“書きたいこと”を発信。

ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。

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