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最レイトマジョリティ

自分へのクリスマスプレゼントに、タブレット端末の購入を検討している。
スマホとノートパソコンがあれば大体のことは事足りるので、改めてタブレットを購入して何がしたいということもないのだが。
しかも僕の周りではタブレットを持て余している人が多いので、必要ないんじゃないかな?という思いが頭をもたげ、購入ボタンのクリックを躊躇わせている。

新しい商品やサービスが市場に浸透していくことを説明した『イノベーター理論』というものがある。
これは、社会学者のエベレット・M・ロジャース氏によって提唱された理論で、商品やサービスへの反応を5つのカテゴリーに分類している。
①イノベーター(開発者、革新者)
②アーリーアダプター(最初にとびつく層)
③アーリーマジョリティ(早い段階でとびつく層)
④レイトマジョリティ(後になってとびつく層)
⑤ラガード(やっとこさ受け入れる層、もしくは受け入れない人たち)
僕は確実に④か⑤だ。
テーブルに備え付けられたタブレット端末を恐る恐る触ると、寿司が走ってやってくることに毎回驚かされる。寿司だけではない。中華料理屋ではラーチャンセットが走ってやってきて度肝を抜かれた。居酒屋では後輩くんが手際よくタブレットを操作し、早々にタピオカミルクティーを注文していた。
そんな時代なのである。タブレットを手渡され「ウキ?ウキキ?」とかやっている時代ではないのだ。

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今週の写真:新潟市の駅南エリアに広がる冬の風物詩『光のページェント』
なぜブレているのかは推して知るべし。

タブレットの必要性を感じたのは、先日のとあるイベントの司会の仕事をしていた時のこと。進行のシナリオでは、
「それではここで、〇〇株式会社の代表取締役社長〇〇さんからのビデオメッセージをご紹介します。皆様、前方のスクリーンをご覧ください。」のコメント。からの暗転。静寂。そして映像ドン!という段取りになっていた。

しかし本番は、前触れもなく突然の暗転。
目の前真っ暗。司会台のライトが付かないトラブル。
頭の中は真っ白。司会の「~ご覧ください」のきっかけワードを待つ映像班。
台本に頼りきっていた僕は○○株式会社の名前も社長の○○さんの名前も吹っ飛び「前方のスクリーンをご覧ください」と言うのが精いっぱいだった。

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進藤海/六月雨音/ようじろう/小宮千明/モグ。4人のライターがそれぞれの担当曜日に、ジャンル問わずそれぞれの“書きたいこと”を発信。

ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。

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