ふかいメルマガ105回 ウェーブ米子ども食堂へ
おはようございます!
金曜日に冨永代表からのメール。
ここであらためて案内します。
「2018年から続けているお米栽培プロジェクトですが、
社員のみなさまへの配布だけで
なく、地域社会への貢献へも活用したいと考え、
この度、地域の子ども食堂へ贈る取り組みを始めることにしました。
ウェーブが毎年作っているお米1500キロの中から150キロと、
農家の田中さんが150キロを出し合い合計300キロを贈ります。
子ども食堂は経済的な理由や家庭環境の制約等で
食事に困っている子どもたちに栄養バランスが整った食事の提供、
「孤食」の解決、地域の大人とのコミュニティ連携へ結びつけるための活動として
日本各地で取り組まれています。
ウェーブが作ったお米を子ども食堂に届けることで、
少しでも子どもたちの健康と成長に役立てられればと思っています。
この取り組みに関しては、
ボランティアでお米を子ども食堂に運んだりするメンバーを募集しようと思います。
もしお手伝いいただける方がいればぜひ参加してください」
これは、冨永さんの発案です。
「まだ残っているウェーブのお米を、子ども食堂に寄付したいと思って
いろいろ調べているが会社の近くにないようだし、よくわからない。
もともと農家や農業支援の目的もあって始めたお米栽培プロジェクトなので、最後まで社会の役に立てたい」というのが冨永さんの思いでした。
量は米300キロ。
運営が厳しいと言われている子ども食堂だけに、
喜んでもらえるはずだと思いました。
さっそく私は(一社)子ども食堂支援機構代表理事の秋山宏次郎さんに
連絡を入れ相談したところ、
「みなと子ども食堂」と
「しながわ子ども食堂ネットワーク」を紹介してくれました。
みなとこども食堂へ100㎏を贈ります。
ここは港区内で、フードパントリー(食料の現物配布)中心の活動をしている子ども食堂です。
200㎏を贈る予定のしながわ子ども食堂ネットワークは、
品川区内30件の子ども食堂へ食材を提供している団体です。
これらの子ども食堂を紹介してくださった秋山さんは、
2020年のソーシャルプロダクツ・アワードに
(一社)子ども食堂支援機構としてエントリーし
「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞したことが知り合ったきっかけです。
その頃はまだソフトバンクに勤めながら子ども食堂を支援する活動していましたが、今はソフトバンクを辞めて、子ども食堂支援機構の活動に専念されています。
ソフトバンク時代に防災の仕事をしている時に、
企業が万一のために保管している非常食が、
賞味期限が近くなると大量に廃棄されている実態を知り、
廃棄される非常食を子ども食堂へ寄付することができないかと始めた活動でした。
またソーシャルプロダクツ・アワードを受賞した商品は、
缶に入った非常用のパンなのですが、これが美味しく作られているんです。
だから食べるのが楽しみになるので、
期限切れで捨てられることが少ないという特徴の商品でした。
しかも購入すると売上の一部が子ども食堂への寄付される商品です。
その秋山さんが子ども食堂について強調されるのが、
「貧困から解放」。
それも「体験の貧困」です。
子ども食堂は、満足に食事がとれない子供たちの救済が目的です。
それは「経済的な貧困」から救済するということもありますが、
それ以上に「体験の貧困」からの救済が大事だと秋山さんは言います。
経済的な理由で、豊かな食事ができなければ、
四季折々の旬の食材を見たり触れたり味わったりすることはできません。
様々な調味料によって変化する味の楽しみも知ることはありません。
そして、食を通じて世界の文化を知ることもなければ、
食べた場所や時間、家族を含めて一緒に食べた人たちとの思い出もありません。
それが秋山さんの言う「体験の貧困」なんです。
私はこの秋山さんの考え方に共感しています。
農業や農家を支援する目的で始めたお米栽培プロジェクトだからこそ、
ウェーブの田んぼで育って収穫されたお米たちが、
最後に子供たちを笑顔にしてくれる、
そんな冨永さんの思いが実現へ向けて動き出しました。
そしてその思いに乗ってくださったのが、農家の田中基輝さんです。
今も田中さんに保管してもらっている米を、
子ども食堂に送る予定だと
冨永さんが田中さんに伝えたところ、
「自分も子供たちに寄付したい」ということで
150キロ贈ってくださることになりました。
そんな思いが詰まった300㎏のお米。
「送って終わり」にはしたくないと思っています。
子供たちのために取り組んでいる子ども食堂の人たちに
会ってお話もお聞きして感謝もお伝えして
またこれらのお米は、田植えから稲刈りまで、
私たちウェーブの社員自身が関わっているということもお伝えしたうえで、
直接お渡ししたいと思っています。
それにどんなメニューになって子供たちを笑顔にしたくれたのか、
当然知りたいですからね。
そしてせっかくの出会いなので、
今回限りではなく続けていきたいとも思っています。
そう考えると、田植えや稲刈りを私たち自身の手でやる意味が
またまたさらに大きくなりますよね。
楽しみになってきました。
東京は雨の月曜日ですが、
今週もよろしくお願いします。
一般社団法人子ども食堂支援機構 秋山宏次郎さん
深井賢一
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