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20221114ふかいメルマガ77回 ソーシャルプロダクツ・アワードはじまりました

おはようございます!

先日、食品流通の専門雑誌の社長をご紹介いただきました。
雑誌と言っても事務所は都内の古いタイプのマンションの一室という小さな会社
その社長は70代後半で、食品新聞の記者を長年勤めたのちに、
50歳になってその雑誌を発刊し始めたということなので、
ということは、もう30年近くも発刊していることになります。
ダイニングが事務所で、リビングが打ち合わせ室。
隣の居間が主筆で社長の部屋。
6畳ほどのリビングで初めてお会いしたのですが、
その小さなタバコ臭い部屋(社長はヘビースモーカー)に、
名だたる流通小売業や食品メーカーの社長や役員クラスが、
相談に来たり、社内外の愚痴を言いに来たりする
のだそうです。

「そんな話は記事にできないから一円にもならない」と笑いながら、
そうして集まってくる話題、
つまり社内の力関係や、派閥や社内政治、次の人事の話を聞きに
またいろいろな会社の社長や役員が

そのタバコ臭い小さなリビングに集まってくるということのようです。
私にその社長を紹介してくださった方も、
食品メーカーの社長だった方でした。

しかし初めてお会いしたにも関わらず、
しかも私なんかその雑誌に何のメリットもない分野の人間なのに、
いろいろと気を配ってくださいました
「なるほどなぁ」
ここに多くの業界の有名人が集まるのは、
ビジネスの損得情報の収集だけでなく、
この社長のファンだからなんだ
と思いました。

話題の中で、大手コンビニエンスストアの社長から誕生日プレゼントをもらったからお返しをしたいという話しになりました。
そのコンビニエンスストアの社長は、テレビや新聞では見たことがありましたが、私は面識がないので、その社長の好みは何かとか、前職の総合商社のブランドから選んだ方がいいのかなど、あれこれ話をしているのを黙って聞いていました。

そうしたら突然「深井さんのそのかばん、どこのブランド?」
社長が聞いてきました。
(社長だらけでややこしくなっていますが、ここは雑誌の社長です)
私が持っているのは、白とネイビーの太いストライプ柄のトートバッグです。
どう見てもブランドモノではないばかりか、ビジネス向きとは言えないデザイン。
ましてや大手コンビニの社長へのプレゼントなんて・・・と思ったのですが、ちゃんとお答えしないと、ということで、
「これはブランドというよりも、廃棄された消防ホースでつくったアップサイクルのバッグなんです。
ビルの消火設備に使われている消防ホースは、ほとんどが使用されないまま廃棄されるので、それをカバンにしたものです」

それいいね!○○さん(コンビニの社長)、そういうの好きだろうなぁ!
それあとで教えてくれませんか」
と意外な答えがかえってきたので、私はちょっと調子に乗って、

「それなら、私が好きなブランドがあります。
ヘラルボニーというブランドなんですが、
ダウン症や自閉症の障がい者がデザインしたもの
で、
もともとはギフトでネクタイをいただいたのですが、
デザインが素敵なので、私自身でもう1本買って持っています」

そうすると、
「そういうの素晴らしいねー。
ああいう人たち(コンビニの社長)は、もうブランドとかじゃないからね」と。

こんなやり取りにも、この社長の周りに、
影響力を持ったビジネスパーソンが集まってくる理由が、わかるような気がしました。
この「ヘラルボニー」のネクタイ。先日の理念ミーティングにつけて参加したので、その時の私の「どうでもいい話」の1つで紹介しました。
というわけで、このメルマガのタイトルの話にたどり着くまで、
ものすごく回りくどい話をしてきましたが、

その「ヘラルボニー」が今年のソーシャルプロダクツ・アワードにエントリーしています、というまたどうでもいい話ですが・・・
やっとここでのタイトルのアワードの話になります。

私が事務局をつとめている一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)が主催する
「ソーシャルプロダクツ・アワード」は今年で10回目です。
今日から一般公募の生活者審査員と有識者審査員による現物審査がはじまります。
その審査会場は、YRK&のコンベ中と&roomです。
つまり、ウェーブ本社のすぐ隣です。

そこに今回エントリーされた約80の商品・サービス現物が、
審査を受けるために展示
されています。
せっかくだから興味があればぜひご覧ください

第10回のソーシャルプロダクツ・アワードは、
年度テーマの「DXソーシャルプロダクツ部門」(デジタル技術を使った社会を変える商品・サービス)と
ソーシャルプロダクツ全般の「自由部門」の2部門があります。

「ちょっと見てみたいなぁ」という方は、深井にメールかチャットをください。
審査がない空き時間にご案内します。

冒頭に紹介した食品流通専門雑誌の社長に、
毎号書き綴ったコラムを1冊にまとめたハードカバーの書籍をいただきました。
500ページの分厚い本です。

その中に「どんな時代にも『壁』はある 打ち破るのは『志』だ」
というタイトルのコラム
があります。
「人や地球を幸せにしたい」という志がソーシャルプロダクツです。
どんなものかご覧ください。

第10回ソーシャルプロダクツ・アワード2023

アップサイクルラボ(消防ホースのバッグ)

ヘラルボニー


深井賢一

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