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【ほぼ移動記】ザンビア旅行記Day1-2

Day1

マラウイからの国境を越えるとすぐ目の前に大型バスが停まっていた。聞くと首都のルサカ行きでもうすぐ出発するらしい。ところが困ったことに我々はキャッシュを持っていなかった。これまでの国境は、ATMも、売店も、チップスとかを売ってる屋台も、タクシーの客引きも、だいたい揃っていたのに、ここには闇両替師しかいなかった。次の町までは9kmくらいあるし、移動手段もないし、仕方がないのでマラウイ側のATMでマラウイクワチャを引き出し、それを闇両替師にザンビアクワチャに両替してもらって払った。マラウイクワチャ暴落直後のため、レートは実際より悪く、かなり損をした。チケットを値切って少し割引してもらえたのが不幸中の幸いだった。

狭いけど笑い声の絶えない車内だった

ルサカまではかなり距離があり、10時間以上かかるようなバスだった。しばらくして乗ってきたおじさんが隣に座り、僕にとうもろこしをくれた。アフリカのとうもろこしは多分茹でておらず、だいぶ硬かったけど普通にそのまま食べられて、おいしかった。おじさんは立て続けにバナナとマンゴーをくれた。バナナはやらしくも少し皮が剥けた状態で渡されたので、お腹壊したりしないかなと少し怖かったが、おじさんに「大丈夫だから食べなさい」と目の前で食べないと許されない雰囲気を出されたので食べた。これは日本のやつよりもフルーティでめちゃくちゃ美味しかった。(長距離バスでは睡眠剤を入れた物を食べさせる系の強盗がよくあるらしいので怖かった)

おじさんはしきりに“Me and you, friend” “Always together” “Eat same thing”などと怖い距離の詰めかたをしてきたが、5個くらいマンゴーをくれたので許容した。流石に10時間もバスに乗るので、イヤホンをつけてポーカーの動画を見ることでエスケープしながら、無事ルサカまでのバス旅を終えることができた。途中スマホの充電が切れかけたので充電していると、「このスマホがずっと目覚めなければもっとおしゃべりできるのに」と言われた。病み上がりなこともあってちょっとテンション的にしんどかった。ごめんおじさん。

青く光ってるのがUSBポート

首都ルサカのバスステーションに着く頃には22時を回っていた。バスステーション周りは治安が悪いがちだが、案の定で普通にめっちゃ絡まれるし怖かった。流石に暗い中電波も無く宿を探すのもしんどい。このまま夜行バスでリビングストンまで行けないか、乗っていたバスの兄ちゃんに聞くと、早朝4時発でバスが出るらしい。出発までバスの中で寝るのもOKらしい。ここで放り出されるのは怖かったのでありがたくお願いしてバス泊をすることにした。

こわい

晩飯をバスステーションにある屋台で調達するために出歩いたが、普通に3回くらい絡まれて治安が終わってた。バス移動疲れでちょっとイライラしてたので言い返したら1回言い争いみたいになってしまった。アフリカだと客引きとか物乞いがしつこく絡んでくることがあるけど、まじで目も合わせず無視し続けて可能ならその場から去ることが1番の対処法だと学んだ。せいぜい一言、“No chance”と言うくらい。

こわい

バス泊させてもらっているバス会社の兄ちゃんが、面倒見てる代としてコーラが飲みたいと要求してきた。アフリカ中をコーラ中毒にしているコカコーラ社は罪深い。お金がもったいないので、バスでおじさんにもらったマンゴーをあげたらめちゃくちゃ喜んでいた。おじさんありがとう。

こわい

Day2

暑いのと、窓を開けると臭いのと、いつ強盗が来てもおかしくないと思いほとんど寝られなかった。ありがたいことにバスが明朝に出発してから昼の12時くらいまで乗客がほとんど乗ってこなかったため、2列+2列のバスの座席を4列使って寝転がって寝た。

この日も前日同様ほとんど移動で写真と記録がほとんど残っていないが、16時くらいにリビングストンに到着し、『地球の歩き方』に載っていた安ドミトリー宿まで歩いて到着した。さすがビクトリアフォールズという欧米人向けの観光拠点だけあり、目の前にかなり大きくてカード決済ももちろんできるスーパーがあった。宿にはキッチンが付いていたため、久々に自炊をすることができる。

なんと牛ステーキが100gあたり60円くらいからあるので、大量にステーキ肉を買った。道端を普通に牛が歩いてるだけあって、日本の3倍以上安い。適当なスパイスをかけて玉ねぎと一緒に炒め、ビールとコーラをお供に食べた!!超うまい!!!!!!人の幸せの7割くらいは食が占めてるんじゃないかと最近思うようになった。

有名なザンビーフ

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