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英語運用力爆上げノート L.4

宇佐和通です。前回、前々回と話すこと=アウトプットについて書かせていただいたので、今回はインプット的なの側面に触れていきたいと思います。話す=アウトプットならインプット=聞くということで、リスニングです。

昔は主として発音記号に頼って正確な発音を目指すという方向性が主流派でしたが、今は耳コピでカタカナ再生が一番簡単で受け容れられているメソッドのような気がします。実際、私がかつて勤務していた某大手英会話スクールも入り口としてカタカナ発音を容認していました。ざっくりとした全体の音をとらえた後で、例えばLとRの違いとか、THみたいな噛む音、Rの時の下の形といった微調整を加えていくやり方が効率がいいようです。

話すと聞くを分けて論じるのはかなり難しいのですが、いわゆる英語耳を作る第一歩は耳コピ経由のカタカナ再生だと思うのです。例を挙げます。「イナネ」「アゲドフ」「ノダトール」。それぞれ 「Internet」、「I get off」、「Not at all」ということになります。万能なメソッドではありませんが、このようにカタカナ再生しやすい単語やフレーズも歴然として存在するという事実をまず知っておいていただきたいのです。

となると、リスニングというのは「聞き方」ではなく「聞こえ方」に意識を置くほうが方向性として正しい気がします。まずは「聞こえ方」を意識し、かつカタカナ再生もアリということにしておきましょう。微調整は、もう少し先です。

英単語は、特に耳からは絶対に入ってこないという思いが無理なく取り除かれたと感じたところで、英語運用力をあげていく過程の目的が何かということを一度振り返っておく必要があります。発信のほうは自分本位で進められるし、日本語で考えたことを英語にするという方法はAIに頼めばいくらでもできます。スマホで話しながら通訳してくれるアプリもあるくらいです。なので、発信のほうが楽かもしれません。

しかし、程度問題ではあるものの、受け身の立場になければならなくなる聞くという行いには、咀嚼の力が必要になります。ごく単純な言い方の質問になってしまいますが、リスニング力を上げるために必要なものは何でしょうか。

宇佐はロック小僧だったので、ハードロックとヘビメタを聞きまくって耳を鍛えました。いや、ちょっと違うな。ハードロックとヘビメタを聞きまくっているうちに耳が鍛えられ、カタカナ再生がうまくなったのです。

そうして下地を作っておいて、こちらも大好きだったハリウッド映画を徹底的に見まくりました。いずれも中学校2年生の夏休みにハマったことです。映画やドラマを見るのがいいというのは本当だと思います。”地耳力”がつくし、正しいイントネーションを聞くことができるし、カタカナ再生とイントネーションを目で見ているシチュエーションと組み合わせ、一つのパッケージとなった知識としてて刷り込むことができるからです。

あと、意外によかったなあと思えるのが『セサミストリート』ですね。中学校の夏休みは毎日見てました。本当に、ごく自然な形で取り組むことができたのを覚えています。

これは、諸外国の方々がアニメを見て日本語がある程度まで話せるようになるのと同じメカニズムだと思います。英語に関して言えば、フィリピンの人たちとか、ヨーロッパの一部の人たちは昔からテレビにごく普通な形で英語の番組が組み入れられている生活を送っていたようで、すでにこういう形の勉強の仕方を意識しないまま身に付けるチャンスに恵まれていたのでしょう。

あえて構えて時間を作り、そこで勉強するというのもひとつのあり方でしょう。しかし、フリースタイルで臨むのもひとつのあり方だと思います。日常的にこなしている行動に英語をかけ算していくという感覚。それがクリエイティブで効果的な方法論につながっていくのではと感じます。

これから先も、より具体的な例を挙げながらリスニングという相について深めていきたいと思います。今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。次回のアップでまたお会いしましょう。


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