一人ひとりのお子さんのケース会議
こんにちわ。
『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンに、発達障がい児向けのメンターマッチングサービスと教室運営をしているBranchの中里です。
※写真はBranch roomでお子さんが作ってくれたレゴWedoとレゴで使った車庫。
僕らBranchの結構ユニークなポイントは「一人ひとりに合わせて好きなことをどう伸ばしていけるか計画書を創っている」というところだったりします。
その一人ひとりの計画書を創るために火曜の午前9時からメンバーでビデオチャット会議をしています。
今日もその会議をしていました。
毎回、考えていかないと行けないお子さんの
・現状好きなこと
・どういう方向で好きなこと伸ばしていくか
を議論していくわけです。
例えば今日のお子さんはこんな感じ。
・「音」「創作」「計測」「数字」などに強い関心を持っているお子さん。数字/数学に関しては放っておいても伸びるお子さんなんだけど、2本目、3本目の柱のようなものを創れないか?
・何事も「初めて」が怖いお子さん。ゲームが好き。人と遊んだりするのは好き。まずはゲームの中から他者と関わる環境創りや新しいことにチャレンジするきっかけが創れないか?
・割となんでも高度にできるし、コミュニケーションも問題ない。でも学校があっていなくて、心の拠り所になるようなサードプレイスが必要なお子さん。
などなど。
お子さん一人ひとりに合わせて「現状」を見て、そのお子さんの「好きなことを発見/言語化」して「その好きなことをどう伸ばしていけるか」を深い議論をしています。また「好きを伸ばす」という軸だけじゃなくて、メンタル面の支えになるには何を観察して、何を議論していけばよいかも考えています。心が安定して自己肯定感がないと中々チャレンジができなかったりするので。
今日の議論では、好きを深ぼっていく際に
・他の人の作品などをやることで「自分ももっと上手に創りたい!」となってより高度なチャレンジをするお子さんが多いので、そういう方向ってどう創れるか
という話が出ました。
その場合、まずは、
①その好きなことを自分でとことんやってみる、創ってみる
②創ったものを他の人にやってもらう、フィードバックをもらう
③他の人の作品もやってみる
上記の流れでここから他者への興味や、必要にかられてプログラミングなど難しい何かに取り掛かったりするのではないか?
という話が出ました。
おそらく①と②と③の順番は大事そうです。
僕らがやっていることって、学校の勉強の点数のように分かりやすい方向付けがないもの。
その中で、どういう方向、順番で進んでいくかは常に親御さん達と目線合わせをしていきたいんです。
僕たちの強みはこういうことを「常に一緒に考え続けること」だと思うので。日々変化するものだし、時代によっても変わっていくものなので。
そんな中でも例えば、ゲーム実況が好きなお子さんが、最初はゲームしていると何も話せなかったのに、最近は常に「今何をしようとしているか」「どういうところが難しいのか」などを話せるようになったり(一つのことをしながら同時に実況することって実はすごく高度なこと)日々成長が見えてとても楽しいです。
個人的にこの会議はすごく好きで、一人ひとりのお子さんを深く観察して議論していくことで、Branchというサービス自体の方向性も決まっていったりします。
つい半年前までは「親御さんと方向性をどう目線合わせしていけばいいか」って結構悩んでいたのですが、ちゃんとお子さんの観察をしていって議論していくと見えてくるんだなぁと分かったので。
今日はそんなお話。
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