ウクライナへのロシア侵攻中のFacebook投稿保存 3/24 分 和久田アナのことは大好きだけれど。と、ルカシェンコ大統領へのインタビューフルバージョンを見て考えたことなど。


原 正樹
3月24日 1:34 ·
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昨夜のNHK、夜九時からの「ニュースウォッチ9」
ロシア国営メディア、国営テレビのプロパガンダについての特集。
日本のテレビ番組や動画サイトで活動するロシア出身のタレント、小原ブラスさん。軍事侵攻には反対の立場。ロシアの知人とネットでやりとりして得ている情報では。「マリアポリをめぐるロシアでの報道では、『ロシア軍に助けてもらって感謝しているというようにインタビューに答える人の映像ばかり流れている』「ロシアがウクライナの人たちを助けているんだという感情が植えつけられるような報道になっています。民間人を殺しているのはウクライナ側なんだという報道」「ゼレンスキー大統領についても、世界中にあることないことを吹き込んで、反ロシア感情を吹き込んでいると。反プーチンで進行に反対している人でも、ゼレンスキーには反対寄りの意見。疑いの目を持っている」「ウクラフェイク脳の覚醒」という番組があり、西側報道のフェイクを暴くという番組がある。」
調査レポート
「プーチン政権の影響下にないロシア民間グループの調査 3/10~13 18歳以上1800人への電話調査
軍事作戦を指示する63%支持しない7%」「軍事作戦の情報源「テレビ」を選んだ人 75%が作戦を支持。」「18~24歳35% 40代以上70%超」
再び小原さん
「ロシアの多くの人たちは政治に関して自分たちの一票ではどうにもならないという気持ちを持っている。当事者意識を持ちない国民がすごく多かったことがプーチンのような独裁的な権限を持った政治家を生み出してきている要因なのでは、」
これを見ていた妻、「日本と似てるね、テレビしか情報のない高齢者が・・・・NHKを信んじちゃう高齢者が・・・・を選んで・・・自分の1票では変わらないとあきらめている国民・・・」そっくり、と言っているそばから
単純おばかさんの和久田アナ、いつもの大げさ目を伏せた深刻表情でやや声を潜め、「権力者が自分たちに有利な環境を作るために、報道を利用する、恐ろしいことですけれど」
くいっと目を上げ、強い目力で、眉間にしわを寄せ、隣の田中正良キャスターを見つめながら、
「まさにいまロシアで起きていることですね、報道の役割について考えさせられますね」と語気強く語る(きまった、満足、みたいな和久田アナ表情)
しかし、田中正良キャスター
「日本でも戦時中に大本営発表と言う言葉がありましたよね。当時戦争を遂行するために都合のいい情報が流され結果的に国民は誤った方向に誘導されてしまいました。悲惨な戦争を止めるために情報を見極める力。そのもとになる言論と報道の自由が改めて大切だと感じます。」と語る表情、きまりが悪そう。
妻が「恥じているよね。この人は分かっているよね。和久ちゃんは、ぜんぜんわかっていないよね。」
NHKが、国内の政治についても、どれだけ権力に忖度して報道を曲げてきたか。ニュースウォッチ9が流す国会の報道が、どれだけ「権力者に都合よく」編集されてきたか。田中キャスターはわかっているし、それに抵抗して恫喝されたり飛ばされたりしてきた先輩たちのことも頭にある。権力や、それにおもねるNHKの経営トップ、政権と癒着する一部社内政治部の勢力、そういう顔が浮かびながらの、精いっぱいの田中キャスターのコメント。ということが、和久ちゃんには全然、わからないのでした。
ツイッター上でも
「NHKニュース9の女性キャスターがロシアの報道の状況について「権力者が自分達に有利な状況を作るために報道を利用する。恐ろしいことですね」とコメント。
ん、とぼけているのだろうか。」
「ん〜本人は至って真面目かもしれませんね🤔
それこそ恐ろしいことです😱」
と、和久ちゃんがいたって大真面目でわかっていないことも、多くの視聴者に伝わってしまっているのでした。
以下「どの口が言う」的コメントがとてもたくさんぶら下がっていました。
ロシアが、思いきり露骨なプロパガンダをしても、気づかずに2/3くらいの国民は信じる。
それと同じことが、日本でも、アメリカ、イギリスでも公共放送はじめ主要メディアでは同様に行われている。NHKでは、それに抵抗する番組を作る人もいるのが救い。(国際報道や、ETV特集スタッフなど)。そこに報道の自由はあるけれど、「朝六時から8時のニュース、夜7時のニュース、ニュースウォッチ9」は、権力忖度度合いが強いのは確か。
ロシアも報道の自由がゼロなわけではない。独立系、反政府系メディアも存在しているが、こういう戦争のようなときには激しく弾圧されている。ネットの情報は統制されきってはいないからこそ、小原さんのロシアの友人や若い世代は「侵攻反対」「プーチン反対」という意見を持つことができている。
今、独裁国家、権威主義国家と言われているベラルーシでも中国でも「テレビも、ネット情報も統制・制限されつつ、ネットで海外情勢については、わずかながらアクセスできる。テレビだけ見ている人はわからなくてもネットを見ている意識高い人は、ある程度、世界の情勢はわかる。でも権力はひどく横暴で、不用意に反対の声を上げると逮捕される危険が高い。」という厳しい状況、認識の元で生きている。
先日のTBS報道特集、ペラルーシ、ルカチェンコ大統領単独インタビューと、ベラルーシ市民へのインタビューでも、「ノーコメント」と口をつぐむ市民だけでなく「戦争は悲しい」という形で反対を表明したり、勇気をもって逮捕覚悟で「侵攻反対」という市民もいた。
独裁政権下では「メディアを信じる」6割と「メディアは、権力は信じない」という4割が、くっきり分かれている。信じない4割の人の覚悟と意識は、きわめて高い。
それに対して、日本では「とはいえ日本は報道の自由もあるし、公共放送NHKのことは、だいたいまずまず公正透明と信じていいんじゃない」という、ゆるゆる頭の人が、ロシアやベラルーシよりさらにずっと多いんじゃないの。報道の自由が、本当は世界ランクでもものすごく低い(2021年67位 先進国の中では最下位グループ)のに、「うちの国は報道の自由がある」と信じているという、バカ度の高い国なんじゃないの、日本は。
この問題をどう考えるべきかと言うと、
「よその国はひどい。自分の国はちゃんと報道の自由があるから自分は公正な情報を知っている」という思い込み自体を疑え、と言うことなんだよね。
 どんなに民主的に見える国でも、報道の自由には、その国の権力が許容できる枠というのがあって、それを超えると、圧力がかかる。特に戦争のような事態ではそうなる。
 「敵国の報道はひどいプロパガンダだらけで、味方の国の報道は公平公正透明」などという、お馬鹿さんな認識の和久田さんが、夜9時看板報道番組のキャスターをやっているということに、トホホと思いつつ、田中キャスターの恥に満ちた表情に、救いがありました。


3月24日 1:59 ·
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アーサー・ポンソンビーの「戦時の嘘」
イギリスの政治家・貴族。第一次大戦からの教訓。
1. われわれは戦争をしたくはない
2. しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
3. 敵の指導者は悪魔のような人間だ
4. われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
5. われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
6. 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
7. われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
8. 芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
9. われわれの大義は神聖なものである
10. この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である
ロシア国営テレビのことでもあるが
BBCの報道も、CNNの報道も、こうだろう。
戦時の報道は「プロパガンダ」合戦なのだ。
戦争当事国の報道は、そうなのだ。
幸い、今、日本には報道の自由がそれなりにあって、ドイツやフランスやトルコやインドやアルジャジーラや中国(北京上海の側も台湾側も)、当事国ではない国の放送・報道も、いろいろ見ることができる。
BBC、CNNは戦争推進当事国の報道だということを、よくよく考えてください。。


3月24日 13:47 ·
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「プーチン氏、天然ガス支払い「ルーブルで」 非友好国対象}ニュース紹介しつつ
おれをいじめる国は、ガスが欲しければルーブルで払え。
つまり。まずはルーブルを買え。
しかし通貨市場にルーブルってそんなに(今後ロシア産ガスを買い続けるために必要な量は)出回ってない。
つまり。ドイツもロシア中央銀行にお願いしないといけない。
ところがロシア中央銀行は経済制裁の対象。取引しちゃいけない。
制裁国の足並み乱れる。
しかもルーブル価格、上がる。
経済制裁に対抗する策。狡猾。
なのだが、より穿った見方としては、戦争初期に書いたが、原油の決済通貨を巡る暗闘がイラク戦争の本当の原因(フセインが原油決済通貨を、ユーロにした。負けてまたドルに戻した)という説もあり、今回も原油やガスの決済通貨と、ドル基軸通貨の弱体化を狙うユーロと人民元という、もうひとつの視点・仮説を頭のすみにおいて戦争を分析する必要がある。

3月24日 15:25 ·
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TBS報道特集金平キャスターによるベラルーシ・ルカシェンコ大統領へのインタビュー、フルバージョンを紹介しつつ


先週かな、報道特集でオンエアされたのの、全編がネットに上がっています。面白いよ。必見ものでした。
イメージとしては、もうすこし「困ったおじさん」ぽい人かと思っていたが、頭が切れて金平さんの質問の意図を正確に深く読んで、それに対して、きわめて正確かつ、攻撃力の高い球を撃ち返している。こんなふうに海外ジャーナリストのインタビューに答えられる政治家は、日本にいたかと言われると、なんか、田中角栄から中曽根さんまでの時代の自民党政治家はこんな感じがあったなあ、と思う。
ここまで理屈の通った反論や攻撃が返ってくるとは、金平さんは思っていなかったと思うなあ。しかし、勇気を持ってインタビューに行って、ベラルーシのジャーナリストだったら命がないというようなずけずけとした質問をして、ルカシェンコの答えを引き出した金平さんの勇気は評価されるべきだと思うな。
特に、ソ連の崩壊についての見解を質問して、(金平さんはソ連崩壊のときにロシアで取材していたのだ、というエピソードを話して、そう話したら、ルカシェンコ大統領の金平さんを見る目が、少し変わって)
「ソ連崩壊が悲劇だったということに、ようやく世界が気づいたのだ。ソ連があれば世界の紛争を回避することができたはずです。」とルカシェンコがいう。プーチンとの、ロシアとの「一心同体」「連合国家だ」と言ったルカシェンコのソ連への評価と、ふたつの勢力の均衡が世界平和につながるという世界観を語るところは興味深かった。
この人の治世がどんなに酷いかは、この前『理不尽ゲーム』も読んだし、世界のニュースも見続けて分かっていたつもりだったけれど、善悪はおくとして、頭の程度とか弁舌の理論性とか、そういうことは「ダメな独裁者」的にイメージしてしまっていたのは、間違いだった。
今回の紛争でも、ロシアからの要請をいろいろ受けても、ウクライナへの軍事侵攻はしない、あくまでも調停者としての立場はぎりぎり維持しようとしている、そういう大国の連合国でありつつ、その意にほぼ従う関係でありつつも、自国の利益をぎりぎり守り、最後の一線でロシアの犠牲にはならないようにしようとしていることも、(これは反転すると、日本が米国の従属国でありつつ、アメリカの戦争に、戦闘にはぎりぎり加わらないように線を引いていることに近い)、このインタビューを見るまで、はっきりイメージできなかった。
その他、見る人によって、興味を持つポイントは異なるだろうが。たとえば、ノーベル賞作家スヴェトラーナ アレクシエーヴィが国外に逃れていることについて、「追い出してはいない。勝手に逃げただけだ」と語っているときは、ちょっと目が泳いでいたので、ああ、嘘ついているのかなあ、と思ったし。
見る事推奨


3月24日 17:20 ·
プライバシー設定: 自分のみ


BBCが今になって、ウクライナ側の民族主義国粋主義的な部隊、アゾフ部隊などについて「歴史的に遡ればナチスと関係があることは否定できないが、今はただの民族主義国粋主義集団でナチスとは関係ない。だからネオナチではない」「全ウクライナ軍25万のなかで1000人~2000人くらいの比率なので、全体に影響はない」と、弁解特集をやっている。(プーチンの「現政権はネオナチだ」批判に対して。)
うん、僕がBBCの担当でも同じような説明をすると思う。戦争開始直後、プーチンの批判に対し「全部デマ」と、荒っぽい断定をしたのはBBCで、こういう正しい知識は何も語らなかったんだよな。
西部ガリツィアなどの国粋主義的集団が暴力的な軍事集団を作り、それを西側が支援訓練をし、ドンバス戦争に投入されたのも事実なんだがな。ドンバス戦争が、ロシア側もふくめ、そうした「乱暴な民族主義的武装集団」同士の凄惨な殺し合いになって泥沼化したことは事実なんだけれどな。そして、双方の民間人を虐殺するよう悲劇が起きて、それがこの戦争の「戦争」としての発端なんだがな。
あらっぽい「プーチン悪魔化」を初めにして、だんだん小出しに弁解修正をするのだよ。戦後には、また小出しに戦争中は報じなかったいろいろが出てくるのだよな。

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