ウクライナへのロシア侵攻中のFacebook投稿保存 3/15 分 同調圧力の強さについての、伊勢崎賢治氏のツイートから、沈黙してしまったリベラル左翼友人たちへの怒りが爆発して、長文を書いた日。

3月15日 10:50 ·
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面白い。せどういちかさんという方のツイッター。
「連投失礼。先程ツイートで紹介したカミル・ガリーヴさんの最新スレッド要約してみます。時間がかかると思いますが、海外のアナリストも考察できてない点があるという事で、ロシアのメンタリティを理解する上で有益だと思われるので。【】内は私の補足です。以下要約。」
スレッドにいって読んでみてね。

3月15日 12:21 ·
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ツイッターから。

「伊勢崎賢治@isezakikenji
第二次大戦後から現代の対テロ戦まで、戦争と「同調圧力」の関係をテーマに研究してきましたが、これほどのものを経験することはありませんでした。」これを引用してのツイート
「背骨のフルート@rJOKprEZ2nPzswG
 ふだん日本の社会のなかの「同調圧力」を強く批判する人たちが、ウクライナの戦争をめぐる報道の「同調圧力」については沈黙しているのか、感じないのか。友人に自分の意見を書いて書き送ったところ、「どうかしちゃったんですか」という返事が来た。頭がどうかしていると思ったようです。」

(ここから僕の意見投稿)
 いや、本当に、今の日本の同調圧力、巻き込まれている人は当然気づいていないのですが、集団狂気のレベルに達していて、そんな中では「停戦早く」と言うと「頭がどうかしちゃったんですか」と言われてしまう叩かれる。正気と狂気が、完全にひっくり返っている。昨日から怖くて、完全に鬱です。
 他国の戦争ですらこうなのですから、自国に関わる戦争になったら、それは、前の大戦のように、少しでも反戦を言うものは「非国民」になって特高につかまる、隣組で監視して密告する国になるわな。
 橋下徹氏、伊勢崎賢治氏の「キエフ市街戦の悲惨の前にとにかく停戦努力を」という意見について昨日、僕は賛成という投稿をしましたが、その後、テリー伊藤氏がラジオで、もう少し過激な物言いで、「ウクライナは勝てないのだから」という発言をしたところ、(伊勢崎さんのことは一般大衆は知らないので話題になっていませんが、)、橋下徹氏とテリー伊藤氏は、大炎上と言うか、血祭状態です。ツイッター上では、
「降伏しろというのか」「ロシアに降伏したら、その後、皆殺しだぞ、だから降伏なんてありえないんだ」「ロシアのまわしものか」
 という主旨の、まるで、正義が100%勝つしか戦争は終わりにしてはいけないと思っているようなツイートの嵐、になっているんですよ。
 インテリ界隈でも、これは伊勢崎さんや烏賀陽さんなど、「停戦」を唱える人たちに対し、
「ヒトラーを増長させたチェンバレンの愚を犯す気か」という、やや教養ありげな意見も出ていたりします。
「プーチンは負けたら国内で失脚すると同時に家族もろとも反対派に殺されるのだから、プーチンは戦争を絶対やめない以上、ウクライナ側も最後まで戦うしかない」という意見もありますが、この意見、前半はおそらく本当のことですが、後半は「ならば、NATOも戦え」ならわかりますが。「NATOは支援してウクライナ人がんばれ」は無責任ですよね。(橋下氏の意見はそういうこと。)「ロシアがこういうことをしたら、NATOもこういう形で報復するよ」と、これは第3次世界大戦になろうとも辞さず、の構えでロシアに対峙しなければ、ロシアは止まらないですよね。 「ウクライナは正義なんだから戦え。どんな犠牲を出しても戦え。ただしNATOは戦わない。停戦は、ロシアが負けてから。それ以外、ありえない」という意見と言うのは、これは、狂気ですよね。論理的に破綻している。
 昨日のウクライナ西部の基地をロシアが空爆したのは、ウクライナ兵や海外からの志願兵を米軍やカナダ軍の軍事コンサルが訓練する基地だったわけですが、あの空爆で、せっかく海外から志願してきた世界の志願兵が、かなり戦う前に死んじゃったみたいなんですね。ロシアが、ウクライナ西部の基地、NATOからの武器補給ルートも空爆の対象にすると宣言したので、これを守ろうとすると、実質、NATOも参戦という流れになると思います。また、中国がロシアに武器等軍事支援をすでに始めているという報道もあり、早めに停戦しないと、本当に「第三次世界大戦」状況になりますよ。
 「ウクライナがんばれ」の人たちは、「ロシアを完全に敗北させて、プーチンが国内でも倒れるまでは戦争をやめない」という、米英の戦争目標に、完全に同調するように、コントロールされていますよね。それが唯一の戦争のゴールなんですか。よく考えてください。 昨日の第三回停戦交渉でロシアが出してきた停戦条件を上げて、「全面降伏じゃん」「ありえない」といきり立つ人がツイッターに湧いていますが、ロシア側が出すのはこれで、ウクライナ側が何を主張して、その間でどう折り合うかが交渉なわけですから、ロシア側の条件を見て怒り狂うというのは、これも、非論理的ですよね。
 二国間がなんらかの停戦合意をした上で、国連が停戦監視団を送り、それこそ「虐殺」や、「戦犯の勝手な処刑」や、という停戦後の悲惨、混乱が起きないようにする、「ロシアがやった戦争では敗戦後がめちゃくちゃになる」のは、これはいままでの事実でわかっているのだからこそ、停戦監視体制をどうするか、それを国連職員としてずっとやってきたのが伊勢崎さんだ、と話は冒頭に戻るわけですね。
 正義が100%勝つ、悪は必ず負ける、正義が勝つまで戦争は止めてはいけない、みたいなお話に、日本人は簡単に飲み込まれるのだということが、今回、よく分かりました。本当にこわい。
 そんなふうに戦争は終われないのだとすると、どうやって戦争は終わるのか。その道筋と方法について、考える事。
 何の本だったか忘れてしまって、この前から探しているのだけれど、戦争と言うのは、人間と言うのは「お互いが、血が流れ過ぎた、人が死に過ぎた」という思いが戦争をする双方が達するまでは、戦い続けるものだ。残念ながら人間と言うのはそういう生き物なのだ、ということを書いた、戦争に関する本を何年か前に読んだんだよな。
 この戦争が終わるには、もうすこし血が流れて、もう少し人が死んで、どちら側にも「そろそろやめないと」という気持ちに当事者同士がならないことには、戦争は止まらないのかもしれない。
 橋下徹氏も伊勢崎さんも、そういう血が流れ、人命が失われるのを待つよりも、今、手を尽くして停戦をまずは実現しようと主張しているのだが。それがなぜに炎上して、「これから、ここからが戦争のいちばん大事なキエフ市街戦が始まるところなのに。これから正義が勝つところなのに。水を差すな」みたいに言う人、正気を失っていると思う。


 3月15日 12:52 ·
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ツイッターからね。
「ゆたか@plutaka1
でもまぁ言ってしまえばテリー伊藤も、橋下徹も自分の意見を自分で言ってるようで、結局は戦後教育に喋らされてるだけなんだよな。この国の教育が彼らを喋らせてる。自分はわかってるみたいな思いなんだろうけど、実際は戦後77年の重みに喋らされてるに過ぎない。」


これは正しい読み解きだと思うのだよね。右寄りみたいな、勇ましいことを言っていた有名人も、本当に本物の侵略戦争を前にすると、生まれた時から、子どもの時からの、戦後の平和教育でしみこんだ、「命のほうが重たい」という気持ちが前面に出る。それは間違ったことなのか。恥ずかしいことなのか。
「いままで右寄りの勇ましいことを言う人だと思われていた人が、敗北主義ととられがちな、いままでリベラル、左翼側が言っていた、日教組のせいとされてきた、平和主義的発言をする」から、批判されているわけだけれど。
僕はそれでいいと思うのだけれど。
 だからこそ、リベラル左翼に、僕は呼びかけているわけ。これ以上黙っているなら名指ししてしまいそうなんだけれど。
 憲法を字義どおりに読んで考えたら、橋下氏やテリーさんの言うようになるし。「ウクライナを非武装化して中立化する」のも、日本国憲法の当初目指した理想状況のようだし。
 いったんは戦わずに降伏して停戦して、「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」わけだから、国連の停戦監視団なりの活動に任せるのが、日本国憲法的には正しいわけじゃん。
 九条護憲と平和主義を唱えてきたリベラル、左翼の人は、ここは、「他のことはともかく、橋下さんの言うことの方が、櫻井さんの言うことよりは正しいよね」と言ってあげないの?テリーさんの言うことは、正しいよね、と守ってあげないの? 僕の他の投稿にイイネくれる人が「橋下と櫻井」のやつは素通りするのはなんでなの?
なんで、黙殺するの?
ここで黙っているのは卑怯じゃないの?
戦争になったら体制翼賛記事書いた戦中の朝日新聞みたいじゃないの?
バリバリ保守右翼、櫻井よしこを総理に、みたいな人たちが橋下&テリーを攻撃するのは、これは筋が通っていると思うのだけれど、
リベラル左翼の人たちが、「戦うウクライナを応援」と言って、橋下&テリーさんを黙殺するのは、筋が通らない。論理的な話として。


3月15日 20:35 ·
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ツイッターから。
「丸の内OLは言及度々してるけど「俺たちのプーチン」を多くの一般ロシア国民が今も支持しているのは俺も実感できるし、これを「信じられない」と思うのであればそれこそ「認知の歪み」としか言いようがないわね。」
丸の内OLっていうのは、テレビで解説に出てくるロシア専門家、小泉悠氏のツイッターアカウント。
で、国内ニュースでもBBCやCNNでも、勇敢に反戦デモや反戦メッセージを掲げては逮捕される勇敢なロシア市民が映されるので、ロシア国民大半が戦争に反対しているのに、プーチンが国民を弾圧して戦争しているようにイメージしちゃうが、それを「認知の歪み」だよ、って言っているんだよね。
これ、自国の、日本のことを考えても、安保法制制定のときに国会前デモであれだけ市民学生が集まったときでさえ、国民のほとんどは「一部跳ね返りが騒いでいる」と思い、自民党支持のままだったわけだし。
おそらくロシア国内での報道は「辺野古基地で反対派が座り込みをしているのを、機動隊を出動して排除しようとしている。」についての関心と「賛成反対」比率くらいなんではないかしら。
経済制裁による日常生活への影響も、「われらのプーチン」意識が揺るがず情報統制が効いていれば、「外国の圧力に耐えて頑張ろう」結束になるだけだし。エネルギーと食料はロシアの場合自給できるから、経済制裁には耐性高いし。
それぞれの国の、普通の国民の意識がどんなものか、ロシアについて、中国について。日本人の側から共感できないからといって、過小に見るのは「認知の歪み」なのである。正邪善悪ではなくて。

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