3/29 朝
朝早くに目が覚めて、もそもそと動き出した。
早いと言っても7時くらいだが、何の予定もなくそんな時間に起きることはそうそうない。
昨日思い立って家中を掃除しておいたおかげで目覚めがよくて、窓を開けたらぴかぴかの晴れだった。
そんな日がずっとは続かないだろうけれど、「今日はなんだか上手くいく日な気がする、布団を干そう!」と思い、物干しを拭いてから敷布団を3枚干した。私は和室が好きだがふかふかのお布団も好きで、敷布団をひとりで3枚重ねて敷いて寝ている。贅沢な話だ。
布団を干してシーツも洗濯して、キャベツのスープを作った。スープの味付けは適当で、最後にカップスープの袋をひとつだけ入れた。水の量には全く見合っていないのだが、自分で味付けして終わるよりはちょっとだけ複雑な味になってくれるのでなんとなく入れてしまう。
母は娘たちに尽くすタイプで、私は実家で家事をしたことがほとんどなかった。低血圧で起きてぼーっと座っている私の前には朝ごはんがとんとんと並べられたし、洗い物をすれば「せっかく綺麗な手が荒れるから」と止められた。そもそも「ピアノを弾かせたい、突き指でもしたらピアノが弾けない」とスポーツもさせてもらえなかった幼少期のことを思うと、過保護と言ってもいいのかもしれない。
そんな母のなかでは私は未だに料理ができないようで、頻繁にカップスープのもとや缶詰が送られてくる。余らせるのも断るのも違う気がして、日常の料理のなかでちまちまと消費していく。お母さん、洗い物はビニール手袋をつけてしているよ。わたしは大丈夫です。持たされたお布団も全部使って暮らしています。
キャベツのスープをのんでいると、テーブルの向こうの空気清浄機と目が合った。水が足りないときの赤ランプが点灯していて「今は私の番なので、これがおわったら」と心の中で言う。朝ごはんは、キャベツのスープとめかぶといわしの缶詰と卵焼きというちぐはぐなものになった。食べながらおいしくて声に出して「おいしい」と言うとさらにおいしい気がしてきて笑ってしまった。他人と食べる食事のほうがおいしいのは楽しいからだけじゃなくて、おいしいとたくさん声に出して言うからなのかもしれない。自分の感想が声になって外から耳に入ってきたら、内で思っていることと外からの音が重なって、ただの感想でも少しだけ事実の雰囲気を帯びる気がする。
ご飯を食べ終わってからはまず主戦場大喜利の投票をした。自分の投票傾向から外れる答えでも面白いと思えるものがあってホッとする。特定の方向性のものを全て否定するのでなくて、面白いと思えるものはちゃんとある状態のようでよかった。全て、の意味合いから一視同仁という言葉が浮かんできたけれど、浮かんだからと言って意味が文脈に沿うわけではなかった。あとやっぱり四字熟語ってすごく見た目が固い。漢字が四文字続くのだから当然か。
とりとめがなくなってしまった。
今週は木曜日くらいまではかなり時間があって、色々家のこともそれ以外のことも進められそうで楽しみではある。今日も明日も明後日もお話する予定が入って、もしかしたら通話だけでなく連日のキャス配信にもなるかもしれない。いろんな人と話がしたいし、そのためにいろんな人から話がしたいと思ってもらえる自分でありたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?