パーソナルスペースとトナラー回避

人にはパーソナルスペースというものがある。これは目には見えない他人に侵入されると不快に感じる空間のことを指す。人によって範囲が違い相手との親密度で変わることもある。そしてトナラーとは電車などの公共交通機関やトイレで相手の隣りに行く行為を指す俗語である。自分は元々トナラーというものを知らず、無意識にやっていることもあったのだが世間一般ではトナラーを避けることは常識であるらしい。トナラーについてネットで調べると感情的な記事が多く、トナラーの嫌われ具合がよく分かる。トナラーは公共の場であればどこでも発生する。特に電車、バス、トイレ、駐車場などでよく起きる。自分は1度韓国に旅行に行ったことがあるが、韓国ではトナラーという概念はほとんどない。良くも悪くもせっかちで隙間があればすぐに埋めるお国柄なので、そんなことは気にしないのだろう。確かに誰もいない電車で女性の隣におっさんが座ってきたら明らかにやましい気持ちがあるだろうし、駐車場で隣に停められるとぶつかる可能性もある。そういう意味ではトナラーの回避は推奨される行動だ。しかし、だんだん車内が混雑してくると全員が1つ空けで座っていて新しく入った人が座りづらくなることもある。奥から詰めて座ったほうが合理的ではあるだろうが、そこが人間と機械の違いである。マナーは理屈で理解するより経験から学ぶほうがよい。“郷に入っては郷に従え”の精神を持つことが大切だ。

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