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自作短歌一覧

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noteで公開済みの自作短歌をまとめました。
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2019年6月の記事一覧

【短歌】夏の散歩道

森をゆく 梢を鳴らす風音に耳をふさいでずんずん歩く 樹がとぎれ空がひらけてその下に団地の群れがぎゅうぎゅう光る    *     *     *  雨。 雨粒がやけに大きい夕立に打たれて走るでもなく濡れる 青空が見えているのに強くなる雨のあしおとまた遠くなる 濡れた服はすぐ乾くから雨なんかなかったことにして歩きだす    *     *     * 仰向けで寝ているだけだ。まだ死んでないからと蝉、翅で語る    *     *     *  夜。 光源が

【短歌】水の季節

花時計の針は時間を止めたまま降りゆく水の季節を眠る 生きて今が在るということ公園の青い楓の葉が揺れること 点滴の針の痕からアンタレス、赤き光を鏤めてゆけ 空白の日を白いまま過ごしてる光 はためく雲ばかり見て 八万六千四百秒の一日を生き終えてまた明日(あした)が孵る