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自主制作アニメ「人にやさしくできること」を作ってみて感じたこと①

自主制作アニメ「人にやさしくできること」(以下省略して”ひとやさ”)を作ってみて感じたことをまとめてみたいなと思います。
完成までに時間がかかってしまったので、制作期間当時と完成してみてから考えていることが違っているとは思いますが、今思うことを今回文章にしていこうと思います。

まずはじめにこの題材で物語を作ろうと思ったことについて。
普段自分が生活をしていて劇的なことが起きることはほぼありません。現状維持をしてしまいがちだと思います。
それゆえに新しいことに挑戦することや自分の知らない環境へ一歩踏み出すことはとても大変なことだと感じていました。
そんな自分の感じる現実に近い距離感で物語を作ってみたかったからです。
それともう一つは純粋に群像劇や日常芝居が好きだからというのもあります。

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企画当初のひとやさの尺は20分でした。内容は秀一が所属している映画部の話がメインで、真樹も映画部に参加してその中で人として成長していくというものでした。しかし群像劇でキャラクターが多いと必要なCGモデルや尺、カット数も多くなってしまいます。制作時間もかかりますし、今回は自主勉強という意味も込めてすべて1から作ろうと思っていたのでなおさら時間がかかってしまいます。
そこで現実的に考え直して、真樹の主観的な視点に絞って構成し直してみました。説明的な映像にはしたくなかったことと、尺が6分ということもありどの部分を取捨選択していくか苦労しました。客観的にみてわかりにくい箇所もあると思います。しかし映像の雰囲気や光や影を通して伝えたいことは自分の考えられる範囲で込めたつもりです。すべて分からなくても雰囲気だけでも伝われば、あとは見てくださる方それぞれが思いを馳せてくれればいいなという気持ちで作りました。本来の目的もそこにありました。

制作中はモチベーションが上がらなくて作品作りを放置していた時期もありました。自分は周りに影響を受けやすいので、好きな作品やいいなと思った映像表現を見るとつい真似したくなってしまいます。そうすると今作っているものは本当に自分が作りたいものなのかわからなくなるときがありました。また1から作り直そうと思ったこともあります。
しかしいつまでも完成しないままでは自己評価もできないですし次に進めないなと考え、1番の目標を”完成させること”にしました。完成させてから反省して、もっとやってみたいことがあれば次に活かそうと思いました。うまくいかない部分は別のところでカバーしようなど、完成させることを目標にして今出来ることをやっていきました。

少しだけ脱線しますが、真樹と秀一のCGモデルは新規で作っています。
母親のCGモデルは時間と登場頻度や芝居の工数を考えて、真樹のCGモデルとリグを流用してモデルを作成しています。なのでモデルの変形やスキニングが所々怪しいです(汗)。特にエプロン回りが変な形状になっていますが今回は割り切って無視しました。

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少し言い訳みたいな文章になってしまいましたが今思っていることを書いてみました。
次回も書きたいことが見つかったらまた文章にしてみようと思います!
「ひとやさ」本編はこちらから→https://youtu.be/86V9wf-zdmQ

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