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ワインを飲み込まなくなって、ワインが楽しくなった話

最近、ひとりで家でワインを飲むときは、飲み込まずに吐き出すようにしている。そしたら、以前より一層、ワインが楽しめるようになった。

ワインを飲み込まないなんてもったいない!?

ワインの試飲会では、ワインを飲み込まずにポットへ吐き出す人がいるのは知ってた。けど、吐き出すなんてもったいないじゃん。そう思ってた。

でもあるとき気付いた。僕は酔いたいんじゃなくて、味わいたいんだって。味わうという意味では、ワインを口に含んで味わってから吐き出しても問題ないはずだ。

でもやっぱりもったいない。今でも時々そう思う。だって、ワインをひたすら口に含み、捨てるんだから。試飲会だったらまだ分かるけど、家で飲むときは1種類か、せいぜい2種類のワインをひたすら捨てていることになる。

そんなときは、ガムのようなものだと自分に言い聞かせてる。ガムを噛んで味わった後、「捨てるのはもったい、飲み込めよ」って言う人はなかなかいないと思う。ガムは味がなくなったら口から出して捨てるものだから。捨てるための包み紙まであるわけだし。

ワインも同じ。味わったら吐き出す。

ワインを飲み込まないメリット

ワインを飲み込まないと、言うまでもなく酔わない。するとどうなるか。

最後まで美味しく味わえる

僕はお酒にそんな強くないから、グラス1杯目より2杯目、2杯目より3杯目のほうが、確実に味が分からなくなっている。たとえ調子良くて味は分かっていたとしても、繊細な香りが取りづらくなる。そして、翌朝には香りも味も忘れる。

それが、飲み込まないことによって、最後まで香りも味も楽しめるんだから、嬉しい。そして、徐々に開いていくワインをしっかり感じられる。

寝る準備をしっかりできる

家で飲むときは基本的に夜に飲むのだが、酔うと眠くなっちゃって、歯磨きせずに寝ちゃうこともあった。虫歯と着色のリスクが。。
とくに、赤ワインの場合は歯に着色しやすいから、飲んだあとに歯磨きしないのはやばすぎる。

それが、酔わないことによって、しっかりと寝る前に歯磨きできるし、使ったグラスを洗うこともできる。過去に、ワイングラスを一晩放置したら赤ワインの色が付いて取れなくなってしまったことがあるから、できる限りすぐにグラスは洗うようにしている。

ワインを味わった後に、酔ってなくて身体が軽い感じはほんと不思議。

日を選ばなくて済む

「今日は筋トレしたからお酒は控えよう」
「明日は朝早くから大事な仕事のミーティングだから、お酒飲むのはやめよう」
のように、これまではワインを飲む日を選んでいた。

僕の場合、だいたいワイン1本を飲み切るのに3日かかるから、3日連続で飲める日にワインをあけていたのだが、この制約は結構きつくて、結果的になかなか飲める日が限られてしまっていた。

ワインを飲み込まないのなら、この制約は関係なくなる。いつでもワインが楽しめるのだ。

「飲まなきゃ」からの卒業

ワインを飲むことのハードルのひとつに、「抜栓したら飲まなきゃ」というのがあった。3日かけてボトル1本を飲むにせよ、1日あたり250ml飲む必要がある。これは、お店によるが、だいたいグラスワイン2〜3杯分になる。

抜栓したボトルは、中の空気をシュコシュコと抜いて保存しているのだが、それでも3日目以降は劣化することが多い。香りは落ちるし、味はどんどん変わっていく。

一番もったいないのは、劣化して捨ててしまうパターン。飲めないから、流しへボトルからドボドボドボ・・・

これが、飲み込まなくなってから本当に、ワインボトル1本なら750mlすべて美味しく味わえるようになった。嬉しい。楽しい。

「お酒弱いけどワインを楽しんでみたい」
そんな方がもしいたら、飲み込まずに吐き出すのを試してみて欲しい。

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