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【ポケカエクストラ】かつてダイナを愛した全ての人へ【ムゲンリザレクション】

お詫び
 ニンジャごっこについてルールミスがありました。
 ムゲンゾーンが働いている時に、ニンジャごっこによってカクレオンを出すことはできません。
 皆さんに誤った情報を提供してしまい大変申し訳ございません。

 はじめまして。流山ポケカ部WABと申します。note初投稿のため、温かい気持ち読んでいただけると幸いです。


1.はじめに

 今回解説するデッキは、ムゲンリザレクションと呼ばれるデッキです。このデッキの特徴はなんと言ってもループです。トラッシュからエネルギーを供給し、デッドムーンGXなどの要求が高いワザを使うことのできる、ド派手で楽しいデッキです。

 4月からこのデッキを使用してエクストラバトルの日に参加するなかで、優勝3回という成績を納めることができたました。

2.ループについて

 デッキリストや動きの解説の前に、このデッキの目玉であるループについて解説していきます。少し複雑ですが、それぞれのカードのリンクを用意しているので、効果の確認をしながらゆっくり理解を進めていただけると幸いです。
 また、質問等あればTwitter(@wab2nd)までお気軽にDMください。答えられる範囲でお答えいたします。

(0)ループパーツ

 以下に示すのが、ループするために用意しなければならないパーツです。これをそのまま配置したのが(1)の初期盤面です。


・アタッカーのポケモン(ブラッキー&ダークライGX 等) x1
ムゲンダイナVMAX x1
マニューラGX x1
カクレオン x1
・その他のポケモン x2
・基本悪エネルギー x1

トラッシュ
ダークライGX x1 (画像では2枚ですが1枚でもOK)
・基本悪エネルギー x複数

(1)初期盤面

初期盤面

 これが初期盤面です。
 現在はカクレオンにエネルギーがついておらず、特性「いろいろへんげ」が働かず、無色タイプになっています。ムゲンダイナVMAXの特性「ムゲンゾーン」は、場のポケモンが全て悪タイプでなければ働かないため、ベンチにポケモンは5体までしか出せません。
 この状態で、相手側からの妨害がなければループを開始できます。
 
 また、後から逃げることができるため、バトル場のポケモンはアタッカーでなくとも問題ありません。

(2)ムゲンゾーンを開く

カクレオンにエネルギーを付ける

 マニューラGXの特性「シャドーコネクション」を使用して、悪エネルギーをカクレオンに付け替えます。いろいろへんげによって、カクレオンが悪タイプになります。
 場のポケモン全員が悪タイプになったため、ムゲンゾーンが働き始めます。ベンチにポケモンを8体まで出せるようになりました。

(3)ダークライを蘇生

空いたベンチにダークライを出す

 ベンチ枠が空いたので、トラッシュにあるダークライGXの特性「リザレクション」を使用。ダークライGXをベンチに出して、トラッシュの基本悪エネルギーを1枚ダークライGXに付けます。

(4)エネルギーを移動

アタッカーにエネルギーを付け替える

 シャドーコネクションを使用。ダークライGXに付いているエネルギーを好きなポケモンに付け替えます。

(5)ムゲンゾーンを閉じる

初期盤面に戻った

 さらにシャドーコネクションを使用。カクレオンに付いているエネルギーを他のポケモンに付け替えます。カクレオンが無色タイプに戻り、ムゲンゾーンが働かなくなります。ベンチを5体までに減らさなければならないので、ダークライGXをトラッシュします。

 これで、トラッシュから場にエネルギーが移動したこと以外は初期盤面に戻りました。この手順を繰り返すことで、トラッシュにあるエネルギーをすべて場のポケモンに付けることができます。

2.デッキレシピと基本の立ち回り

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 ループによってトラッシュにあるエネルギーを加速し、ブラッキー&ダークライGXのデッドムーンGXや、アクジキングのレッドバイキングなど、相手に合わせたアタッカーで戦うデッキです。

 ムゲンダイナVMAXや、マニューラGXを立てなければならない都合上、最速で攻撃できるのが2ターン目のため、じゃんけんに勝ったら先攻を取ります。

各ターンの目標

 1ターン目は、ムゲンダイナVとニューラを立てます。手張りもしたいので、クロバットVのナイトアセットや後攻であればサポートも使ってデッキを回します。
 2ターン目は、ループして追加効果ありのデッドムーンGX(相手によってレッドバイキング等)を打つことを狙います。ループができないのであれば、ムゲンダイナVMAXでドレッドエンドを打ちます。

4.採用カード解説

ムゲンダイナVVMAX 各3枚

 アタッカー兼ループパーツ。試合中に2枚ずつ使うカードのため3-3。
 2エネで270打点を出せるのはやはり強く、ループできなくてもムゲンダイナで殴っているだけで勝ててしまうこともあります。
 ムゲンダイナVMAXになってしまうと、ムゲンゾーンによってカクレオンをベンチに出すことはできなくなるため、ループができなくなります。その場合、裏にVを立てつつ、VMAXで攻撃して倒してもらうのを待ちます。
 ムゲンダイナVMAX1体しか場にいない時にそのムゲンダイナが倒された場合、ベンチを5体までに減らしてからバトル場にポケモンを出します。忘れないようにしましょう。

ブラッキー&ダークライGX 1枚

 アタッカー。ループした後のエネルギーの付け先になります。デッドムーンGXで実質エクストラターンを決められると気持ちよくなれます。
 試合中1回しか使用しないため1枚ですが、サイド落ちでプランが崩壊するため確認はしっかりしましょう。
 ブラックランスは打点としては微妙なため、デッドムーン後はベンチに下がって別のアタッカーで攻撃していった方が良いです。

アクジキング 1枚

 アタッカー。ドレッドエンドの狩り残しを狩ることや、非ルールが主軸のデッキに対してサイドレースで追いつくことを狙います。
 相手が山札をギリギリまで掘った時は、上技を使って山札切れを狙うこともできます。
 試合中1枚使うか怪しいので、1枚採用で問題ないと思います。

ニューラマニューラGX 各2枚

 ループパーツ。自由にエネルギーを動かせるようになるため、動きの幅がめちゃくちゃ広がります。試合中1枚ずつあれば良いので、サイド落ちも考慮して2-2採用です。
 事故ってどうしても展開できない時は、よるのごうれいGXという選択肢もあるので頼れるカードです。
 ニューラは「こっそりこわす」が最強ですが、後攻1ターン目にニューラがエネルギーをつけて殴ってる状況をまず避けたいので、「ひっかく」でも問題ありません。

ダークライGX 2枚

 ループパーツ。ループ抜きでもエネルギーを付けながら盤面を埋めることができるので、ムゲンダイナと相性が良すぎるカードです。1枚あればループできるため、サイド落ちを考慮して2枚。
 優先的にトラッシュに送りたいカードですが、例えば初手でクロバットVとの2択になってしまった場合などでは、バトル場に出して壁にしてしまうのもありです。倒して貰っても全然構わないですし、倒されなくてもループの手順を使ってトラッシュに送ることが可能です。

カクレオン 1枚

 ループパーツ。基本エネルギーをつけると、付けたエネルギーと同じタイプになれます。
 キーカードではありますが、アタッカーのサイド落ちに泣かされたためヒスイのヘビーボールに枠を譲りました。
 場にムゲンダイナVMAXが存在していると、ベンチに置くことができなくなってしまうので気をつけましょう。

ダークライEX 1枚

 試合中いらないこともあるので1枚。
 ムゲンダイナを含め逃げエネ重めのポケモンが多いので、エネルギーが逼迫しがちな序盤にベンチに置いておけると、2ターン目の攻撃が楽になります。

クロバットV 3枚

 ムゲンダイナと言えばこのカード。ほんとは4枚入れたいですが、枠が厳しく、泣く泣く3枚にしました。
 エクストラはスタンダード以上に、特性を止めてくるカードが多いため、出す前に確認しましょう(10敗以上)。

ガラルジグザグマ 1枚

 ドレッドエンド込で280が出せるようになります。予期しない場面で必要になるため、雑にベンチに出したり、ボールのコストにする前に一瞬考えましょう。

パソコン通信 1枚

 ACESPEC枠。手札にかさばったエネルギーを切りながら、ループに足りないパーツを持ってくることができます。

クイックボール 4枚、ハイパーボール 3枚、ボケモン通信 2枚

 たねポケモンの展開が命なデッキかつ、クロバットVでのドローをする必要があるためクイックボールはフル投入しました。
 ハイパーボールは、しんかのおこう等と悩む枠ですが、クロバットVとの相性の良さや、たねポケモンも持ってくることができる点を加味して3枚採用しました。
 ポケモン通信は、博士の研究などを打つ前に、かさばっている進化後のカードを山に戻せるのが偉いです。クロバットVを戻してクロバットVを持ってきたり、ポケモンを山札に戻した後。持って来ないということができることも覚えておくと役立ちます。

ヒスイのヘビーボール 1枚

 最初は採用していませんでしたが、アタッカーを1枚ずつしか採用していない都合、サイド落ちによってプラン変更を強制させられることが辛いので採用に至りました。

あなぬけのヒモ 1枚

 ベンチで育てたダイナをバトル場に出したい時に使います。かるいしも検討しましたが、相手のソーナンスのケアも兼ねることができることや、ループさえできればエネルギーをトラッシュしてもつけ直せるため、あなぬけのヒモを優先しました。

バトルコンプレッサー 3枚

 エネルギーとダークライGXをトラッシュに送るために採用。サポートをトラッシュに送って、後述のバトルサーチャーで回収する動きもとても強い。

バトルサーチャー 3枚

 トラッシュからサポートを拾って来ることができるカード。ただ単に、使用したものを使いまわすもよし、バトルコンプレッサーと合わせて確定サーチするもよし、めちゃくちゃ強い。

レスキュータンカ 1枚

 唯一のポケモンサルベージ手段です。
 山札に戻す方を選択した時は必ず3枚戻さなければならないことに注意しましょう。

フィールドブロアー 1枚

 サイレントラボが辛いので本当は2枚ほしいです。スカイフィールドもこちらのループの邪魔になるので、容赦なく壊しましょう。

ビッグパラソル 2枚

 話題のドラゴンルギアのジージーエンドの対策です。対面がルギアなら、バトル場に1ターン目に貼りたいです。

森の封印石 1枚

 Vstarパワーが余っているので、このカードを採用しない理由がありませんでした。パラソルに枠を譲りましたが本当は2枚欲しいです。
 前に出すポケモンにはパラソルを貼りたいのでクロバットVに付けるのがベストですが、余裕がない時にはムゲンダイナにつけて、後々ブロアーで壊すのもありです。

博士の研究 2枚

 状況に左右されずに大量ドローできるのはやはり強い。序盤はコレを打ってループ盤面の完成を目指したいです。レスキュータンカを1枚しか採用していないので、パーツを巻き込む時は注意しましょう。

アクロマ 1枚

 こちらは8体までベンチを展開できるため、10枚以上のドローを狙うことができます。ただ序盤の盤面が展開できていない時に使うのは弱いため、1枚。

ナンジャモ 1枚

 手札干渉枠の期待の新星。ポケモンカードの性質上、相手の手札を流したい場面は必ず訪れるので、1枚積んでおけば安心できます。序盤のドロー枚数が大事なので、マリィよりはナンジャモかNを優先したいです。

グズマ 2枚

 ボスを打ちながら入れ替えまでできてしまうのはとても強い。ただ、逃げエネが少ないポケモンが少ないため、入れ替え効果が裏目になってしまうこともあります。ダークライEXを出しておけると安心して使えます。

シンオウ神殿 3枚

 ルギア対策になるカードです。
 初めはシンオウ神殿:1、混沌のうねり:1で採用していましたが、混沌のうねりを貼っている時にシンオウ神殿を貼りたい場面が頻発したため、混沌のうねりは抜いて、嫌なスタジアムが貼られた場合に張替えすことができるように枚数を増やしました。

基本悪エネルギー 8枚

 デッドムーンGXが6枚要求なので、サイド落ちや山から落としきれないことも考えた8枚。
 1ターン目はムゲンダイナVに手張りが目標ですが、それ以外は積極的にトラッシュに送っていきましょう。

5.採用候補カード

メガヤミラミ&バンギラスGX

 GXワザで山札枯らしてLO勝ちができると強いのですが、エネルギー要求が10枚と非常に重く、入れるためには構築を大きく歪める必要があります。ループへの依存度を上げると安定性が下がるため不採用。

ゲッコウガ&ゾロアークGX

 エネルギーが沢山つけばあくのはどうのダメージも上がりますが、相手のVSTAR、VMAXを倒すためにはエネルギーが9、10枚必要になるため、上と同様の理由で不採用

アクジキングGX

 GXワザで非ルールに対して強く出ることができます。全体的な環境では非ルール主体のデッキがいないため今回は不採用にしましたが、地元の環境などに合わせて採用しましょう。

ガラルファイヤーV

 ループ開始に必要な悪エネルギーを持ってくることができるカード。あると便利ですが、ループができれば仕事が無くなること、何より枠が無いことから不採用にしました。

こだわりベルト

 ムゲンダイナVMAXがジグザグマの手を借りずにVSTARをワンパンできたり、ウィークガードエネルギーを貼ったミュウVMAXに対してもジグザグマと合わせてワンパンできたりとても便利。ルギア対策のパラソルが過剰に感じたときはこのカードと交換してみてください。

AZ

 攻撃を耐えたムゲンダイナを回収できれば、アドバンテージがとれます。打つタイミングがないと感じたため、不採用。
 ムゲンゾーンを解除させて、カクレオンを置く動きは強そうです。
 ニンジャごっこと検討して

ポケモンレンジャー

 三神〇〇はあまり見なくなったものの、グッズロックやサイレントラボを貼ってきたこくばバドレックスVの上ワザに対して耐性を持つことができます。これも地元の環境を見ながら採用を検討したいです。

混沌のうねり

 雪道、サイレントラボ、スカイフィールド等、スタジアムに支配権を握られやすいデッキのため相性は良いですが、環境トップのルギアに対して抑止力になるシンオウ神殿を優先して採用しました。

6.対環境デッキ

・ドラゴンルギア 不利

 後1でムゲンダイナVに対してジージーエンドGXを打ち込まれるのがあまりにも辛いです。そうでなくてもパワーが高すぎるので、順当に殴り合ったら負けます。 
 その中で勝ちを狙うには、1ターン目にシンオウ神殿orビッグパラソル(両方ならなお良し)を貼る。→動かないでくれることをお祈り。→シンオウ神殿を貼りながらデッドムーンGX。
 コレを決めることです。神殿とパラソルはブロアーで同時にトラッシュされてしまいますが、抗うにはコレくらいしかありません。

・レジドラゴ 不明

 なぜか自分の周りにレジドラゴを使う人がいません…
 当たったことがないので不明で…

・こくば 有利

 こくばには弱点をつけているので、2回殴って勝ち……ですが、こくばにはソーナンスやサイレントラボなどの妨害カードが搭載されているため、動けなくて負けることもあります。ソーナンスにはあなぬけとグズマ、サイレントラボにはシンオウ神殿とフィールドブロアーで対応しましょう。

・ミュウ 有利

 これも2回殴って勝ち……ですが、ウィークガードエネルギーで弱点を消したり、ウソッキーでこちらのベンチを狭めたりしてきます。ウィークガードにはシンオウ神殿で、ウソッキーにはガラルジグザグマ+5体並べたドレッドエンドでワンパンで対応しましょう。

6.おわりに

 今回はムゲンリザレクションについて解説しました。とても面白いデッキなので、是非使っていただければ幸いです。

 また、質問、指摘等ありましたら、お気軽にTwitter(@wab2nd)までDMください。ここまで読んでいただきありがとうございました!!

7.Special Thanks!!

 このデッキの存在を教えてくれた、エクバはしごの時に車を出してくれた、足りないカードのトレードもしてくれました。神。さかなす、さらだば夫妻

 エクバの日を開催してくれた、写真の使用許可を頂いた、GOODGAME様(とても素敵な店なので是非みなさん足を運んでみてください!)

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