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【劣悪な衛生環境】Virtual Insanityの部屋に閉じ込められたら、どうする?




人間生きていれば、どんな不思議なことに出くわしてもおかしくありません。今回はVirtual InsanityのMVに閉じ込められ、そこでの生活を余儀なくされた場合について考えてみましょう。


JamiroquaiのVirtual Insanity。Jamiroquaiの代表曲であり、何よりもMVが有名です。
縦横無尽に動く(ように見える)床の上でジェイ・ケイがダンスしたり、ちょこまか動いたり、迫りくるソファを回避したりするMVで、その斬新さから高い評価を受けています。

実際はこの床は一切動いておらず、壁と壁に固定されたカメラを移動させることで床が動いているような錯覚を起こしている、ということは特筆すべき点でしょう(便宜上、この記事では「床が動く」とします)。

そのへんの詳しい話はこの動画できっと言及されていると思いますが、英語がわからないのでわかりませんでした。

さて、本題のVirtual InsanityのMVの部屋に閉じ込められたらどうすればいいかに入りましょう。Virtual InsanityのMVの部屋で生活するときに直面するであろう困難は、大きく分けて三つあると考えます。


1,動く床


やはりVirtual Insanityの部屋に住むにあたって、動く床は最初に頭をよぎる問題でしょう。



床は予測不能な動きをし、家具もそれに合わせて動くので非常に困難な住環境であることは疑いようがないでしょう。
部屋の中にいるとそこそこの速度で迫りくるソファから逃げ回らなければならないので心が休まる時間がありません。ソファがぶつかってきてもそんなに痛くないだろ、と高を括ってソファを回避しないという手もアリですが、不定期に自分にソファが突進してくるストレスは計り知れないものでしょう(この世でまだ誰も、不定期に自分にソファが突進してくる経験がある人はおそらく存在しないので)。

ソファから逃げ回るのなら座ってしまえばいいのだ、といってソファでのんびりくつろごうとしても、目の前の景色が目まぐるしく変わるので全く落ち着かず、妙に運動をした気分になるだけなってどんどん不健康になっていくのも恐ろしいです。


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また、時間の経過とともにソファの数が変化していくのも心休まりません。あなたは今まで時間が経過するとソファの数が変化していく恐怖を味わったことがありますか!?!?!?!?!?


床が移動することによる弊害はソファが動くことだけではありません。


この部屋をみて気づくことはないでしょうか。

そう、家具がソファ以外に存在しない!!!!!

ジェイ・ケイはVirtual Insanityを札幌の地下街を見て思いついたようですが、こんなミニマリズムを極めた真っ白い部屋はほとんど独房です。ここが独房だとすると、ジェイ・ケイはどのような罪を犯したのかなどの想像が捗りますがいったん置いておきましょう。

この独房のような部屋にずっといると、床が動くというコンディションも相まって気が狂うのも時間の問題でしょう。
とすると、やはり何かしらの家具・家電やインテリアを置いて部屋を彩りたいものです。そもそも冷蔵庫や洗濯機、トイレなどがないのでソファだけだとまともな暮らしができません。善は急げ、さっそく家具や家電を導入しましょう。

しかし、ここでも「床が動く」という問題が牙を剝いてきます。試しに冷蔵庫を設置してみると、そこそこの速度で動く質量30~50kgの物体が縦横無尽に部屋の中を駆けずり回るので、一瞬たりとも気が抜けないようになります。洗濯機やオーブントースター、テーブル……生活に必要な家具・家電はたくさんありますが、その全てを設置した暁には常に「死」の一文字が脳裏に浮かぶことでしょう。

不用意に家具を増やせない。Virtual Insanityの部屋で最も恐ろしいのはこの問題かもしれません。


2,頻繁な地形変化


Virtual InsanityのMVの部屋では、大掛かりな地形変化が短時間で何度も発生します。

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冒頭から1:15までのおよそ一分間で、実に二回も地形変化を起こしています。間取り図が書けないので、不動産屋もさぞ値付けに苦労したことでしょう。ジェイ・ケイは淡々とダンスを踊っていますが、常人にとってこの変化にすぐに適応することは至難の業です。

また、この地形変化の恐ろしいところは地形変化に要する時間がとても短いこと。地形変化のときは一瞬だけ虫が映し出されたのち、音もなく間取りが変化している様子が見て取れます。


むし

一瞬でも油断すると、その隙に部屋が妙な間取りに変化し圧死してしまう可能性がある、というのはやはり恐ろしい。真っ白い単調な部屋が、頻繁かつ変幻自在に形を変えるということ自体でも気が狂いそうなものです。

まあ、一瞬で地形が変化するのはMV上の演出で、実際はカットを割り、別のセットを使ってそのように見せていると言うこともできます。できますが、「Virtual Insanityの部屋に閉じ込められたらどうすればいいか」という問いを立てている以上その世界に完全に乗っからないのは嘘じゃないですか!?ねえ!!!!

3,劣悪な衛生環境

動く床、地形の変化に目が行きがちですが、この問題も無視できません。


右上に虫がいる
左端

この虫や鳥が同一個体かは不明ですが、この三分間のうちに(白い服を着た人間も含めると)十体もの生き物が出現しています。これはどう考えても衛生的ではないので、住んでいればそのうち重大な病気に罹ってしまいそうなのです。

また、この虫はそこそこデカいので発見した時にいちいちビビりますし、鳥は死角であるソファの裏から急に飛び出してくるので心臓がいくつあっても足りないでしょう。


また、原因は一切不明ですが唐突に何かの血が大量に流れ出して部屋を満たすという現象も発生します。もちろん衛生的ではないですし、動く床によってこの血がすぐに全体に拡散されてしまうのも嫌です。ソファから逃げ回る道を断たれるので必然的にずっとソファに座ったままになるのもしんどい。


この血は壁から流れ出すこともあるようです。ソファに座って優雅に読書をしているときに、なんだか肩が生暖かいなと思って目線をやると真っ赤に染まっていた、というのはホラーそのものではないでしょうか。



以上の三つが、私がVirtual Insanityの部屋で暮らすときに弊害となりそうだと考える要素です。まとめると、

・床が動くため、常に家具を避け続けなければならず、さらに冷蔵庫などの家具・家電の設置が難しい
・地形が頻繁に変化するため、圧死しないような位置取りが求められる
・虫や鳥が多く、よくわからない血も流れるため非衛生的

ということです。

これらの課題をもとにして、Virtual Insanityの部屋で暮らすときの対策を考えてみましょう。


対策1 家具を固定する


急に防災の記事に変わったわけではありません。ソファなどの家具・家電の移動を防ぐためには、これが最も効果的でしょう。壁と家具を一体化させることで家具が移動する可能性を減らすことができ、それによってさまざまな家具・家電を導入することが可能になります。Amazonの購入履歴が増えていくにつれて、あなたのQOLも改善していくことでしょう(言い忘れていましたが、家具や日用品の購入はAmazonや楽天などの通販で、食事はUber Eatsに頼んでいただきます)。


対策2 ちゃんと掃除をする


デカめの虫が湧いたり、鳥が飛び交い、突然血が噴き出すような部屋で健康に生きられるとは思えません。ちゃんと掃除をして、虫を殺して、鳥を逃がして、血を拭く、これを毎日繰り返すことで健康な生活を送れるでしょう。



以上の二つが対策になります。「家具を固定しろ」「毎日掃除をしろ」と、一人暮らしを始めた人に対するアドバイスみたいな結論になったのはとても奇妙なことに思えます。最近Virtual Insanityの部屋で新生活を始めた大学生・新社会人のみなさんはぜひ参考にしてくださいね!




それでは、さようなら!



私はここから抜け出す方法を探します。



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