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世界の見え方2

前回の続きです。

物語

映画やドラマ、小説では、性別を問わずに感情移入することができます。どちらかに固定することも、自由にスイッチすることも可能です。2人の愛情が描かれているシーンでは、どちらにも感情移入して2人分の感覚(感情や身体感覚)を同時に感じることもできます。女性に感情移入することが多いです。古典的な男性キャラクターや女性キャラクターに感情移入することは難しいですが、それは時代の差であって、ジェンダーとはあまり関係ない気がします。

夢の中の自分の性別は夢によってバラバラです。女性であることも、男性であることも、途中で変わることもあります。女性であるときと男性であるときは、身体感覚が異なります。稀に夢の中の自分が現実の自分であることもあり、その場合はノンバイナリーであるということになりますよね。

相手の性別によらず、あまり変わりなく話すことができます(自意識過剰で、さらに性別が混乱していた10代の後半を除く)。例えば、女性であることを理由に下に見たりすることはありません(そもそも、性別で下に見たり、態度を変えるという感覚があまり理解できない)。ただ、自分の体が男性であることを忘れてうっかり素で喋り過ぎて変に誤解されたことが何度かあり(相手の性別が女性であるときも男性であるときも)、それ以降はその場に適切であろうトーンで話すようにしています。別の記事に書くつもりですが、コアであるfemaleが無意識に表に出てきて後で冷や汗をかくことがあります(ありました。今はないと思います・・・ないはずなんですけどね・・・)。自分にはあまり理解できないのですが、多くの人は性別を強く意識して周囲とコミュニケートするので、正直なところ面倒に思うことがあります。もっともメリットもあって、性別をむやみに意識しない人が誰であるかを知ることができます。

ただ、これは大切なことだと思うのですが、性別を問わずに相手の気持ちがわかるとはいえません。そもそも、現実に生きている人の気持ちを他人が理解するのは難しいです。また、身体の構造や晒されている社会的な状況が性別によって違う以上、女性の気持ちがわかるとは決していえないように思います。典型的な男性と比べると少しは女性の気持ちがわかってるといいのですが、これはあくまでも希望にすぎません。物語と現実は違うものだと思います。